里崎氏「結果を残している選手が多い」
3月31日に開幕したプロ野球も前半戦が終了。セ・リーグは2連覇を目指す広島が、昨年に続き首位でオールスター前の戦いを終えた。
ニッポン放送ショウアップナイターで解説を務める里崎智也氏は、2位・阪神を大きく引き離し首位を快走する広島について「とにかく結果を残している選手が多い。ダントツに強いという印象ですよね。それに、年齢層が若い。外国人も機能している」と話す。
個人成績をみても、トップバッターの田中広輔がリーグトップの19盗塁をマークし、鈴木誠也がリーグ2位の64打点、エルドレッドがリーグ2位の21本塁打、投手陣も野村祐輔がリーグ3位の防御率2.55、薮田和樹がリーグ2位の8勝、ジャクソンがリーグ4位の20ホールドと多くの部門で、広島の選手が上位にランクイン。投打ともに戦力が充実していることが分かる。
黒田の抜けた影響が少なかった前半戦
昨年10勝を挙げた黒田博樹が現役を引退し、シーズン序盤にはエース・ジョンソンが咽頭炎で約2カ月離脱。先発陣の台所事情が苦しくなるかと思われたが、交流戦から先発に転向した薮田がチームトップの8勝、開幕からローテーションを守る岡田明丈が7勝、先発に復帰した大瀬良大地が5勝をマーク。里崎氏も「今のところ(引退した黒田の)穴を感じさせないですね」と評価する。
その若手先発陣を支えたのが打線だ。里崎氏は「そもそも打っている。チーム打率(.278)はダントツの1位ですからね」と強力打線の援護も大きいと分析。確かに大瀬良や岡田が先発するときには、打線が5点近く援護。特に今季無敗の大瀬良は、5月4日の中日戦、10日のヤクルト戦で6失点したが、味方打線の援護もあり敗戦投手にならなかった。
故障者が少ない広島
さらに、里崎氏は「絶対的に確固たるレギュラーがいることに加え、ケガ人が少ないというのはプラスですよね」と話す。
ヤクルトは川端慎吾を始め、畠山和洋、雄平、秋吉亮など故障者が続出し最下位に低迷、巨人も山口俊や陽岱鋼といったFA組が故障の影響で出遅れた。そんな中、広島は投手陣が一時的に離脱することはあったが、野手陣は田中広輔、丸佳浩、鈴木誠也が全試合に出場するなど、大きな故障者を出すことなく戦うことができた。
里崎氏が「ダントツに強い」と話した広島は、戦力が充実し、故障者も少ない。オールスター明けも快進撃は、まだまだ続いていきそうだ。
(ニッポン放送ショウアップナイター)