ニュース 2017.07.18. 11:00

プロ野球中継のウラ側~球場アルバイト編~

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プロ野球のウラ側に迫る


 ふだん私たちが何気なく耳にしているラジオのプロ野球中継。球場で起こっている出来事が放送に乗ってリスナーに伝えられるまでには、実は思っているよりも多くの人々の力と支えがあって成り立っています。

 なかなか知ることができないラジオ中継の“ウラ側”に迫るべく、ニッポン放送「ショウアップナイター」に関わっている人々を突撃取材。今回は球場から中継を支えている学生アルバイトたちの仕事を紹介していきます。

外勤アルバイトの業務


 オフィス内は10人くらいいるのに対し、外勤は関東の東京ドーム、神宮球場、メットライフドーム、ZOZOマリンスタジアム、横浜スタジアムといった球場に各1人で対応。オフィス内とのパイプ役として重要な役割を担います。

 基本的には、試合が始まる2時間前にスタジアム入り。スタジアム入りする前には、コンビニ、スーパーなどで、ディレクターから頼まれた飲み物の買い出しも行います。到着後も、球場内の弁当売り場で、解説者からお願いされた弁当を購入することも。





 試合前は、中継ブースで放送時に使用するランニングスコア(試合経過などを記録するもの)や、メモの作成、スタジオからFAXで送られてくる他球場の情報をまとめていきます。





 この日はデーゲームの試合が多かったため、最新の試合情報が次から次へと送られてきます。

 他球場の情報が多く送られてきたこともあり、まとめるのにアルバイトのS君は四苦八苦。S君がまとめた情報は、現場のディレクターがチェックします。

 最新情報の原稿を『ショウアップナイタープレイボール』で実況を務めた師岡アナが、本番に向けて練習していました。



 プレイボール後は、オフィス内のアルバイトから送られてきた試合の途中経過をランニングスコアに写して、逐一ディレクターに情報を渡していきます。また、試合中はインカムをつけてオフィス内のアルバイトとやりとりをし、最新の選手データなどを共有しています。



 この日は広島・菊池涼介選手が2試合連続本塁打。試合前にまとめていた『菊池選手が●度目の2試合連続本塁打』というメモを菊池選手が本塁打を放った後、すぐにディレクターに渡しています。ラジオの放送に流れる細かい情報は、オフィス内や現場で働くアルバイトの素早い対応によって、成り立っています。



 試合終盤になると、解説者が帰るときに利用するタクシーを手配。

 その間も、オフィス内からは様々な試合に関するデータが送られてきます。あたふたしながらも、なんとか試合の情報をまとめきり試合は終了。

 一息をつく暇もなく、先ほど手配したタクシーが止まっている場所にダッシュ。試合終了直後ということもあって、かなり混雑している中、タクシーを見つけ、ブース内にいる現場ディレクターに電話します。

 解説者が帰宅後、中継ブースに戻り片づけ、その日の反省を行い業務が終了です。

 プロ野球中継を彩る解説者やアナウンサー。その存在を表舞台とするなら、その裏側ではアルバイトたちがデータ整理からタクシーやお弁当の手配といった雑務もこなす。彼らの存在があるからこそ、スムーズな進行を行うことができるし、気分よく解説者や実況ができるのです。

(ニッポン放送ショウアップナイター)
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