セ・リーグ

野村弘樹氏、13連敗中のヤクルトに「できることをやっていかないと」

DeNAに競り負け、13連敗となったヤクルトナインと真中監督(77)=横浜(C)KYODO NEWS IMAGES

◆ 泥沼の13連敗…

 ヤクルトは19日、DeNAとの試合に3-5で敗れ、7月1日の阪神戦から続く連敗は「13」となった。

 ニッポン放送ショウアップナイターで解説を務める野村弘樹氏は、18日の試合を振り返り「送りバントができていない」と指摘。「ピッチャーだったら余分な四球であったり、できることをやっていかないと。やれることをやって、目の前の一球に集中していくしかない」と続け、一つひとつのプレーを丁寧に行っていく必要があるとの見解を示した。

◆ 故障者続出…

 投打が噛み合わず苦しい戦いが続くヤクルトだが、野村氏はその原因の1つに「故障者の多さ」を挙げる。打線では、川端慎吾、畠山和洋、雄平といった主力選手が離脱中。現在は復帰しているものの、バレンティンや中村悠平も一時はチームを離れていた。

 投手陣は、守護神の秋吉亮が故障で離脱。先発を務めていた小川泰弘の配置転換が失敗に終わり、セットアッパーのルーキを抑えに回したが、その影響で中継ぎの再編に追われることに。野村氏も「7回、8回を誰が補うかというところ。石山、近藤という名前が出てきているが、そこもはっきり決まっていない」と問題点を指摘する。

 13連敗となった19日の試合は6回から継投に入り、その6回を石山が無失点でしのぐが、1点をリードで迎えた7回に松岡と中沢が打たれて同点とされた。あとを受けた近藤が7回を切り抜けたが、回跨ぎとなった8回にピンチを背負う。二死一、二塁となったところで“守護神”のルーキに全てを託したが、そのルーキが代わり端を桑原将志に決勝打を放たれ、逆転負けを喫してしまった。

 野村氏が「抑えという9回、1イニングのピースが抜けたダメージは大きい」と話したように、秋吉の離脱によって生まれた穴を補いきれていないのが現状だ。その穴を埋め、連敗を止めることはできるのか!? 21日からは本拠地神宮で阪神との3連戦に挑む。

(ニッポン放送ショウアップナイター)

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