秋山翔吾 ,
西武・秋山翔吾(C)KYODO NEWS IMAGES

◆ 打率トップに浮上!

 西武の安打製造機がまたひとつギアを上げてきた。

 秋山翔吾が25日のオリックス戦で4打数4安打の固め打ち。打率を.330に上げ、柳田悠岐(ソフトバンク/.323)を抜いてリーグトップに浮上した。

 この日はちょうど土用の丑の日。『天才バカボン』でおなじみ“ウナギイヌ”に顔が似ているということはオフに出演したバラエティ番組の影響もあって西武ファン以外にも徐々に知れ渡っていっているところであるが、そんな秋山が“特別な日”に今季初となる1試合4安打の大活躍とあってファンは大いに喜んだ。

 直近5試合では20打数11安打の打率.550、1本塁打で7打点。出塁率は.609という驚異の成績だ。安打数もリーグトップの113本を数え、シーズン最多記録を樹立した2015年以来となる最多安打のタイトルへ向けて突き進んでいる。

◆ 2年越しのリベンジへ…

 最多安打のタイトルとともに期待がかかるのが、自身初となる首位打者への挑戦だ。

 シーズン216安打という歴代最多記録を保持している秋山だが、その2015年は柳田とのハイレベルな争いの末、4厘差で首位打者のタイトルに手が届かなかった。

【2015年パ・リーグ打率トップ3】
1位 .363 柳田悠岐(ソフトバンク)
2位 .359 秋山翔吾(西武)
3位 .326 近藤健介(日本ハム)

 この年の秋山はオープン戦も打率トップで終え、交流戦も打率トップ。首位打者の“完全制覇”にも期待が高まっていたが、シーズンでは同世代のライバルを逆転することができなかった。

 ちなみに、シーズン200安打以上を放ったことがある選手で首位打者を獲得していないのは秋山だけ。200安打達成年に首位打者に届かなかった選手は2010年のマット・マートン(阪神)、2007年のアレックス・ラミレス(ヤクルト)がいるが、両者とも別の年に首位打者を獲得しているのだ。

 ライバルに2年越しのリベンジを果たし、自身初の首位打者へ。ギアを上げてきた秋山翔吾に注目だ。

【歴代シーズン安打ランキング】
1位 216本 秋山翔吾(西武/2015)
2位 214本 マートン(阪神/2010) ☆首位打者(2014)
3位 210本 イチロー(オリックス/1994) ☆首位打者(1994~2000)
4位 209本 青木宣親(ヤクルト/2010) ☆首位打者(2005、2007、2010)
5位 206本 西岡 剛(ロッテ/2010) ☆首位打者(2010)
6位 204本 ラミレス(ヤクルト/2007) ☆首位打者(2009)
7位 202本 青木宣親(ヤクルト/2005) ☆首位打者(2005、2007、2010)

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