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真のエース認められない理由とは?西武・菊池雄星投手(26歳)【スポーツ人間模様】

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プロ野球西武対日本ハム 力投する西武・菊池雄星=メットライフドーム 2017年7月21日 写真提供:産経新聞社
いつの間にか、と言ってはファンに失礼かもしれませんが、西武が6連勝を飾りました。パ・リーグのペナントレースは、楽天とソフトバンクの一騎打ちムード。ただ、勝負はこれからです。昨日の菊池は圧巻でした。リーグトップタイの10勝目。防御率1.96も光ります。これで2年連続の2ケタ勝利となります。

2015年オフ、「メジャーへ行きたい」とフロントへ直訴。しかし、

「悔しかったら、先発で2ケタ勝利をあげてみろ」

と一蹴された苦い思い出があります。また、左肩痛などの故障に加え、当時の大久保2軍打撃コーチとの確執など、格好いいとは言えないものばかりです。

ところが、昨シーズン、自身初の2ケタ勝利をあげ、岸が楽天移籍でエースと呼ばれるようになった。というわけで、メジャー志向も手伝って、WBC日本代表入りを狙ったものの、あえなく落選。

「左投手がいない。だけど、呼ばれなかった。信頼されていない証拠です」「悔しいから、しっかりとテレビで観ました」

と漏らしています。さまざまな過去は、人間を強くする。

「あいつは終わった、と1度は言われている。だから、強くなった」

とも。

ただし、真のエースとして認めてもらえないのは、やはりここ一番で、勝負強さにかけているせいかもしれない。デビュー以来、ソフトバンク戦では11連敗中。同一カード11連敗は、99年~06年、対西武のロッテ・薮田と並ぶ日本記録。菊池は、

「どうして勝てないか、わかりません」

と口数が少なく答える。一説にソフトバンクのスコアラー陣が完全分析をしている-そんな話があります。

「菊池は2ストライクに追い込まれる前に、早打ちしろ」

と徹底されているのではないか。そんな簡単な作戦が奏功し、連勝をもたらしているとか。加えて、ソフトバンク戦に限らず、好不調の見極めがとてもしやすいことも特徴です。1イニングで15球以上投げたら、調子がいまひとつ。花巻東高時代から、スピードは注目されましたが、制球力が物足りない。6イニング、90球がひとつの目安となっている。

とはいえ、7月は楽天戦で140球の完封勝利など、登板した3戦はいずれも勝利投手に。西武はあすからロッテ3連戦を経て、8月1日からホームで楽天、ソフトバンクとの6連戦が待ち受けている。連勝をいくつまで伸ばせるか。パ・リーグをもっと面白くしてほしい。菊池の躍動するマウンドを見ながら、そんなことを考えていました。

7月28日(金) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」


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