ニュース 2017.07.28. 13:00

早実・清宮が高校通算107号!「後ろに繋ぐ意識が強かった」

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全国高校選手権西東京大会準決勝で、高校通算107号となる本塁打を放った東京・早実の清宮幸太郎選手=28日、東京・神宮球場(C)KYODO NEWS IMAGES

早実・清宮高校通算107号!


【西東京大会・準決勝】
● 八王子 1 - 4 早稲田実 ○
<7月28日 神宮>

 早稲田実の清宮幸太郎が28日、『西東京大会・準決勝 八王子戦』で、山本大貴氏が持つ高校通算本塁打の最多記録に並ぶ107号本塁打を放った。

 その瞬間が訪れたのは、1点リードの7回の第4打席。「先頭だったので、監督さんにもチャンスを広げて欲しいと言われ、後ろに繋ぐ意識が強かった」。チャンスを広げるつもりで打席に入った清宮は、2ボールから低めに投じられた3球目のカーブを捉えると、打球は“清宮シフト”を敷き左中間に陣取っていた左翼手の頭上を越えてスタンドイン。

 高校通算の最多記録に並ぶ本塁打を放った清宮は、三塁ベース付近でポンポンと両手を叩き、ホームイン直後にガッツポーズ。ベンチに戻ってからは、チームメイトとハイタッチをして喜びを分かち合った。

 この本塁打に清宮は「今日はチームとしての流れが拮抗していたので、そんな中でホームランを打てたのは大きいと思います」と価値ある一発だったことを認めた。

 続く8回二死一、二塁で迎えた第5打席は死球だったため、新記録はお預けとなったが早実は4-1で勝利。2年ぶりの決勝進出を果たした。

 清宮は7月30日(日)に行われる決勝に向けて、「今日ぐらい気合いをぶつけていって、全てを出し切って決勝戦をやりきりたいと思います」と意気込んだ。
 

清宮幸太郎の夏の大会の成績


3回戦 vs南平戦
3打数1安打 1本塁打 2打点
第1打席:右本
第2打席:中飛
第3打席:二飛
第4打席:四球

4回戦 vs芦花戦
4打数2安打 1本塁打 4打点
第1打席:右安
第2打席:四球
第3打席:二飛
第4打席:二飛
第5打席:左本

5回戦 vs 法政戦
3打数3安打 1本塁打 3打点
第1打席:四球
第2打席:右本
第3打席:右二
第4打席:四球
第5打席:右三

準々決勝 vs 日本学園
2打数1安打
第1打席:四球
第2打席:四球
第3打席:左二
第4打席:一ゴロ

準決勝 vs 八王子
3打数1安打 1本塁打 1打点
第1打席:二ゴロ
第2打席:四球
第3打席:捕飛
第4打席:左本
第5打席:死球

試合後の清宮・一問一答


―― 凄く大きな1勝になったのではないでしょうか。
清宮「(昨年夏の西東京大会・準決勝の)八王子の負けから始まっていると、新チーム最初のミーティングからみんなに言っていました。八王子高校に勝ててよかったです」

―― 7回の高校通算107号本塁打はどんな本塁打になりましたか。
清宮「先頭だったので、監督さんにも打席に入る前にしっかりチャンスを広げてくれと言われて、ホームランはまったく考えていなかったです。後ろに良いバッターがたくさんいるので、後ろに繋ごうという気持ちが強かったです」

―― 2打席前に凡退した球も、同じような球でした。
清宮「インコースの真っ直ぐか、外のチェンジアップだと思ったので狙い通りにいけました」

―― ホームランを打った後にガッツポーズもありました。
清宮「ホームインした時はガッツポーズが出たんですけど、みんな凄い気合いが入っていたのでよかったです」

―― 特別な何かはありましたか?
清宮「まだ並んだだけなので、自分の中でも超えたなという感じがあると思います。今日はチームとしても流れが拮抗していたので、その中で打ったということが非常に大きかったと思います」

―― 30日に決勝戦です。2年前と今の気持ちは?
清宮「ここまでずっと引っ張ってきましたし、それにみんなもついてきてくれている。あの時は出してもらったと思っている気持ちが強いので、本当にプレー、言葉、行動でもチームを鼓舞して、しっかり引っ張っていければなと思っています」

―― 決勝戦はどんな試合にしたいですか。
清宮「全てを出し切って、決勝戦もしっかりやりきりたいと思います」

(ニッポン放送ショウアップナイター)
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