ニュース 2017.08.01. 16:30

監督になるための“意外な”近道…?

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この3人の共通点とは…!?

稲葉篤紀氏が侍ジャパンの新監督に


 7月31日、野球日本代表・侍ジャパントップチームの新監督に稲葉篤紀氏が就任することが発表された。

 中京高から法政大を経て、1995年からヤクルトでプレー。2005年からは日本ハムへと移籍し、北海道移転直後のチームを牽引。個人としても数々の功績を残し、またその人柄の良さから多くのファンに愛された選手だった。

 2014年に現役を引退すると、翌年からは日本ハムのスポーツ・コミュニティ・オフィサー(SCO)に就任。また、2013年から選手兼任で務めた侍ジャパンの打撃コーチも今春のWBCまで務め、この度トップチームの監督に就任する運びとなった。

 監督経験はないものの、2008年の北京五輪から始まり、2009年の第2回WBCでは世界一も経験。そして2013年の第3回WBCまでは選手として参加し、今年の第4回WBCにはコーチとして参加と、国際大会の経験は豊富だ。


安心と信頼のブランド…?


 プロ野球の世界を生き抜いて行くだけでも大変なことであるが、もっと大変なのは“その後”。ユニフォームを脱いだ後だ。

 プロの世界で活躍できる選手でさえほんの一握りだと言うのに、そこからコーチになれるのはもっと一握り。ましてや監督となると各球団に1人、まさに選ばれし人間しか就くことができないポストなのである。

 そんな中、近年この狭き門を突破して監督となった人物を輩出し続けている、“ある肩書き”があった。栗山英樹、工藤公康、そして稲葉篤紀――。この3人の共通点といえば、そう。“報道ステーションの専属キャスター”だ。

 『報道ステーション』とは、テレビ朝日系列で平日夜に放送されている報道番組。稲葉氏はこの番組のプロ野球コーナーの専属キャスターを2015年から務めていた。

 このポストは前身の『ニュースステーション』から栗山英樹氏が担当していたが、2012年の日本ハム監督就任に伴って卒業。後を工藤公康氏が受け継ぐと、工藤氏も2015年からソフトバンクの監督に就任した。

 そして、工藤氏の後を継いだ“3代目”が稲葉氏だった。今回はプロ野球ではなく代表監督の就任となったが、監督経験のない状態から抜擢されたという点も先代の2人と同じ流れ。偶然か、必然か…。ここまで続くと気にせずにはいられない。

 ちなみに、現在の番組には不定期出演ながら前田智徳氏もキャスターの一員として名を連ねており、となると前田氏の今後にも注目が集まる。

 この不思議な流れはどこまで続くのか…。近い将来、“報道ステーション出身者”が球界を席巻する日が来るかもしれない。



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