“炎獅子”の勢いが止まらない。
西武は1日、楽天に8-0で勝利し、2011年以来、6年ぶりとなる10連勝を飾った。
3回、一死から秋山翔吾が中堅フェンス直撃の二塁打で出塁すると、源田壮亮が左中間へ適時三塁打を放ち、1点を先制。続く浅村の中犠飛で2点目を挙げた。
4回には先頭・栗山巧が二塁打を放つと、外崎修汰の左適時打で3-0。6回には一死満塁から、楽天2番手・菅原秀の押し出し、失策、金子侑司の適時二塁打、秋山の犠飛で5点を追加し、楽天を突き放した。
投げては先発・十亀剣が7回3失点の好投で試合を作ると、7回からは野田昇吾、本田圭佑が0封リレーで2011年以来となる10連勝を飾った。
試合後「プレッシャーですよ」と苦笑いも「良い緊張感をもって投げられました。僕で負けるわけにはいかない。首位に勝てたことは大きい」と胸を撫で下ろした。
「今年一番良かった」というこの日の投球。「インコースを投げ切れた。投げミスが少なければ勝てる」と自信をのぞかせた。
さらに「岡田が良いリードをしてくれた。野手は点を取られても取り返してくれるので、心の余裕をもって投げられる」とチームメイトへの感謝も忘れなかった。
指揮官も開口一番に「立ち上がりから十亀がよかった」と称賛。「きょうは勝ちたかった。先取点を取れたのが大きい」と頷いた。
きょう、楽天はリーグトップの10勝を挙げている則本昂大が先発。「(則本は)球界で1、2を争う投手。そう簡単じゃない」と話すも、「(西武は)則本に勝ちをつけていない。野球は何があるかわからない。食らいついていくところから見せていければ」と則本攻略に自信をのぞかせた。
さらにこの日、西武は主催試合の観客動員数100万人を突破。辻監督は「ファンの応援が伝わってくる。あしたからもファンが喜ぶような勝ちゲームを見せていきたい」と意気込んだ。
破竹の10連勝で首位とのゲーム差は「6」に。逆転優勝へ、炎の色の獅子たちは、連勝街道を駈け抜けていく。