山崎氏と境遇が似た選手は誰?
「本当に境遇が僕に似ていますので、僕も二軍では無敵だったのですが、一軍では全然ダメな選手だったんです。福田もそういうタイプだったんですよ。だから頑張って欲しいと思って発破をかけています」。
8月3日に放送された『ニッポン放送制作のDeNA-中日戦』で解説を務めた山崎武司氏は、中日の後輩・福田永将が自身の若手時代と境遇が似ていると明かした。
87年にプロ入りした山崎氏は、二軍で本塁打王、打点王を獲得する活躍を見せたが、一軍では力を発揮することができなかった。プロ9年目の95年に自身初の2ケタ16本塁打を記録すると、翌96年に一軍で本塁打王に輝いた。その後は、楽天時代の07年に本塁打王のタイトルを獲得するなど、通算403本塁打を記録した。
将来の大砲候補として期待された福田も、二軍で4番を任されるなどしたが、なかなか一軍定着とはならなかった。それでも、プロ9年目の15年に6本塁打を放つと、昨季は自身初となる2ケタ10本塁打を記録。今季は6月まで0本塁打だったが、7月以降は8本のアーチを描く。
福田、山崎氏の目の前で本塁打
福田は山崎氏が解説を務めた3日のDeNA戦、4日の巨人戦で本塁打を放って見せた。3日のDeNA戦は、今永昇太が投じた外角の変化球をレフトスタンドへ放り込んだ。この本塁打に山崎氏は「タイミングが外れているんですけど、打ったとき左手が返りましたから、その分オーバーフェンスになりましたよね」と解説。
4日の巨人戦では、同点の8回にセットアッパーのマシソンからライト方向に、一時勝ち越しとなるソロ本塁打を放った。山崎氏は「高めのスライダーをきっちり打ちましたね。価値あるホームランじゃないですか。素晴らしいですよね」(同日放送の『ニッポン放送ショウアッププナイター 巨人-中日戦』)と評価した。
7月以降、8本のアーチを描くなど打撃好調の福田。山崎氏は「これがどれだけ続けられるか。良くて悪くてというのを繰り返しているので、安定して欲しいですよね」と話す。コンスタントに活躍した先に、レギュラー定着、タイトル獲得などが見えてくる。
(ニッポン放送ショウアップナイター)