5回広島二死一塁、鈴木の二ゴロ失策の間に菊池が生還。捕手小林=京セラドーム(C)KYODO NEWS IMAGES

 首位・広島に優勝マジック「33」が点灯した。広島は8日、中日に1-1で引き分け、マジック対象チームの阪神が巨人に敗れたため、球団史上最速でのマジック点灯となった。

 リーグ2連覇に向けて首位をひた走る広島は、打線に注目されがちだが、隙のない走塁が目立ち、他球団に比べると走塁に対する意識がかなり強い印象だ。

 7月25日の巨人戦では、0-0で迎えた8回一死二塁から代打・西川龍馬が放った一、二塁間のゴロを、巨人の二塁・マギーが弾き、もたついている間に二塁走者の安部友裕が一気に生還した。プロ野球解説者の山崎武司氏は「二塁のマギーがゆっくり動いているんですよ。その辺を三塁コーチャーの河田コーチは見逃しませんでした」(同日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人-広島戦』)と広島の走塁を絶賛。

 翌26日の巨人戦でも、5回二死一塁から鈴木誠也が放った打球を、二塁のマギーが後逸。打球がセンター方向に転々としている間に、一塁走者の菊池涼介が躊躇することなく、一塁から一気にホームインした。山本昌氏は「あのプレーでホームインを許したのは初めて見ましたので、菊池選手のナイス走塁だと思いますね」(同日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人-広島戦』)とべた褒めした。

 得点に結びつかなかったが、8月6日のDeNA戦では初回、先頭の田中広輔が死球で出塁すると、一死後、丸佳浩の打席中に田中が、DeNAの先発・エスコバーのモーションを盗み二盗に成功する。このプレーに同日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター DeNA-広島戦』で解説を務めた田尾安志氏は「こういう攻撃は、他球団ではなかなか見受けられない。隙があればいつでも『いくよ』という怖さを他球団も感じるんじゃないですかね」と評価した。

 また、広島は走力のある田中、菊池、丸、鈴木、安部だけでなく、エルドレッド、新井貴浩、松山竜平といった足が速くない選手たちも全力で走り、常に次の塁を狙う姿勢を見せる。こうした積み重ねが、リーグトップの81盗塁、550得点に繋がっているといえそうだ。

(ニッポン放送ショウアップナイター)

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岩下雄太

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