調子を上げてきたイチロー

◆ 球宴休みを挟んでV字回復?

 マーリンズのイチローが絶好調だ。

 ここ2試合はいずれも代打で安打を放ち、シーズン打率は.247まで上昇。最後にスタメン出場した現地時間8月9日(日本時間10日)のナショナルズ戦では、今季初の猛打賞となる3安打を放つなど状態の良さをアピールしている。

 オールスター後の打率は.324で、出塁率も.432を記録。これは同じく好調なジャンカルロ・スタントンらを抑え、同期間のチーム1位の数字だ。

◆ どん底からのスタートも…

 今季のイチローを開幕から振り返ると、4月17日時点で打率.067(15打数1安打)という屈辱的なスタートだった。その後も打率1割台が続いたが、6月13日にようやく2割を超え、ここに来てようやく打率.250が見えてきた状況だ。

 オールスター休みを挟んで本来の打撃に近づいた印象だが、球宴前後で大きく変わったイチローの3つのスタッツを紹介したい。

(1)空振り率の改善:9.7% → 5.7%

 球宴前の空振り率は9.7%。10回のスイングに対し、約1回空振りだった計算だ。自己ワーストだった2014年が7.2%。統計が残る02年以降の通算空振り率は5.2%。これを見ると、今季前半の9.7%という数字がいかに悪かったかがお分かりいただけるだろう。

 それが球宴後は自身のMLB平均に近い5.7%まで大きく良化。打率が上昇している要因のひとつだろう。今季の月間三振数を見ても、4月から順に8・10・7・2・1と減少している。

(2)ゴロ割合が低下:66.3% → 47.1%

 イチローと言えばもともろゴロが多く、足で安打を稼ぐことも多い選手。しかし、このオールスター休みを機にフライとライナーの割合が上がり、クリーンヒットが大幅に増えた印象だ。

 特にライナーの割合は前半戦の14.5%から後半戦は26.5%と2倍近くに増えた。俊足のイチローといえども、前半戦はゴロが多すぎた。この数字の変化も、打率上昇の一因といえる。

(3)右方向への打球割合が低下:42.4% → 20.6%

 前半戦の特徴としてはゴロが多いことと、さらに右方向に引っ張るシーンが目立った。球宴後は引っ張りの傾向が減り、センター方向への打球が28.2%から50.0%に増加。イチローらしい“ピッチャー返し”を見る機会も増えた。

 メジャー通算3000安打を記録した昨季は、マイルストーンを達成した8月上旬以降に調子を大きく崩した。しかし、今季は夏場に入って調子が上向き。ただし、これだけ好調にもかかわらず、マーリンズ不動の外野手3人も好調をキープしており、イチローの先発出場は限定的である。

 日本のファンとしては、イチローの打席をもっと見たいところではあるが、今は与えられた役割を黙々とこなすしかない。今季も残り1か月半を切り、イチローはどこまで打率を上げることができるだろうか。

文=八木遊(やぎ・ゆう)

【八木遊・プロフィール】 1976年、和歌山県出身。大学卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。 野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。日本にファンタジーベースボールを流行らせたいという構想を持ち続けている。

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この記事を書いたのは

八木遊

1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。

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