2017.08.20 13:00 | ||||
オリックス・バファローズ | 3 | 終了 | 2 | 千葉ロッテマリーンズ |
京セラD大阪 |
好投の19歳右腕、勝利投手の権利持って降板も…
オリックスのドラフト4位ルーキーの山本由伸が20日、プロ初登板初先発となったロッテ戦で、5回7安打1失点の快投デビューを見せた。勝利投手の権利を持ち、2-1の6回から2番手・岸田にマウンドを譲ったが、ベテラン右腕は先頭の5番角中に同点被弾。この瞬間、山本のプロ初勝利はお預けとなった。
高卒新人とは思えぬ堂々たるマウンド捌きだった。山本は初回、不運な安打もあり一死一、三塁のピンチを招いたが、4番ペーニャを空振り三振に仕留めたあと、続く角中は捕ゴロに打ち取った。
1-0の2回は先頭の6番中村を三振に退けたあと、続く根元は左飛。この回は簡単に二死を奪ったが、8番田村にカウント球の直球を左翼席へ運ばれた。
1点を失ったものの、3回以降も140キロ後半の直球を軸に安定した投球を展開。カーブ、スライダーもしっかり制球され、4回は連続三振を奪うなど、この試合初めて3者凡退で切り抜けた。
2-1の5回は、初めての四球などで一死満塁のピンチを招いた。打席には代打・井口を迎え、3ボール1ストライクと苦しい状況。しかし、続く5球目にスライダーを投じ空振りを奪うと、最後もスライダーを選択し、打球はボテボテの三ゴロ。これが5-2-3と転送され、最大のピンチを併殺で切り抜けた。
19歳右腕は5回82球を投げ、7安打6奪三振1四球と堂々たる内容。1点リードを保ち勝利投手の権利を持って降板したが、6回に登板した2番手・岸田が、先頭の角中に同点被弾。山本のプロ初勝利は、わずか2球で消滅した。
それでも2-2の7回裏、オリックスは6番中島が8号ソロを放ち3-2で勝利。7回表を無失点に抑えた3番手のヘルメンが、来日初白星を手にした。