高い攻撃力を誇る上位4人
優勝マジック24とリーグ2連覇に向けて首位をひた走る広島。好調の要因のひとつに1番・田中広輔、2番・菊池涼介、3番・丸佳浩、4番・鈴木誠也の上位を打つ4人が挙げられる。
【上位4人の打撃成績】
2(二)菊池涼介 率.288 本13 点51 出塁率.326
3(中)丸 佳浩 率.315 本19 点76 出塁率.404
4(右)鈴木誠也 率.301 本25 点88 出塁率.388
プロ野球解説者の山本昌氏は、7月26日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人-広島戦』で「上位の4人は助け合って、みんなで攻めてきますよね」と話す。「また野球の上手い選手が揃っているので、何かをしてくるんですよね。その辺で得点率が高いなと思います」と続けた。
8月15日の阪神戦では、初回に田中と菊池の連打でチャンスを作ると、3番の丸が先制の3ラン。3点リードの4回には田中が二塁打、菊池の四球で一、三塁とすると、丸がタイムリー、鈴木誠也の野選で得点を挙げたという試合もあった。
足が使える4人
「出た選手出た選手足があります」と山本氏が話すように、上位4人は打つだけでなく、足も使えるのが特徴だ。
【上位4人の盗塁数】
1(遊)田中広輔 27盗塁
2(二)菊池涼介 6盗塁
3(中)丸 佳浩 12盗塁
4(右)鈴木誠也 16盗塁
1番の田中がリーグトップの27盗塁をマークし、4番を打つ鈴木もリーグ4位の16盗塁と積極的に次の塁を狙う。チームの盗塁数はリーグトップの93だが、この4人で半分以上の61盗塁を記録。ちなみに、4人の61盗塁は阪神(48盗塁)、巨人(48盗塁)、ヤクルト(40盗塁)DeNA(32盗塁)を上回る。
盗塁だけでなく、走塁でも存分に力を発揮している。7月26日の巨人戦では、5回二死一塁から鈴木誠也が放った打球を、二塁のマギーが後逸。打球がセンター方向に転々としている間に、一塁走者の菊池涼介が一塁から一気にホームイン。山本昌氏は「菊池選手のナイス走塁だと思いますね」(同日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人-広島戦』)とべた褒めした。
攻撃と走塁さらに守備でもチームを引っ張る4人。リーグ優勝に向けて、彼らの活躍から目が離せない。
(ニッポン放送ショウアップナイター)