1試合で並び、超えた!
広陵(広島)の中村奨成が新たな歴史を作った。
『第99回全国高校野球選手権大会』は大会13日目。準決勝の第1試合で広陵は天理(奈良)と対戦。ここまで歴代2位タイの4本塁打を記録している中村は初回、一死二塁のチャンスで高めに入った速球を完璧に捉えると、打球はバックスクリーン左に飛び込む先制2ラン。これが今大会5本目の本塁打となり、1985年に清原和博(PL学園)が記録した一大会の最多記録に並んだ。
新記録に期待がかかった第2打席は内角速球に詰まらされて遊飛に倒れるも、つづく第3打席でその瞬間が訪れる。
3-4と逆転されて迎えた5回。先頭で打席に入った中村は2ボールからの3球目を弾き返すと、打球は左中間スタンドに飛び込む同点ソロ。この日2本目の本塁打で大会通算6号。清原氏を超え、大会最多本塁打記録を更新した。
なお、中村は第1打席の本塁打で今大会通算の塁打数を「31」とし、2009年の河合完治(中京大中京)が作った大会記録(28)を更新。第3打席の本塁打でその記録を「35」まで伸ばしている。
中村奨成・全打席成績
▼ 1回戦 vs.中京大中京
・5打数4安打3打点
[三ゴロ、中安、右本①、左安、右本②]
▼ 2回戦 vs.秀岳館
・4打数3安打3打点
[左二、左安、投飛、四球、左本③]
▼ 3回戦 vs.聖光学院
・4打数3安打4打点
[右飛、中二、死球、中安、左本④]
▼ 準々決勝 vs.仙台育英
・5打数2安打
[中二、左安、三ゴロ、遊ゴロ、四球、遊ゴロ]
▼ 準決勝 vs.天理
・5打数4安打7打点
[中本⑤、遊飛、左本⑥、四球、左二、中安]