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広島・エルドレッドが通勤に使うママチャリの前の持ち主とは?

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【プロ野球広島対ヤクルト】勝利を収め笑顔の広島・(左から)丸佳浩、ブラッド・エルドレッド、鈴木誠也、アレハンドロ・メヒア=2017年8月20日マツダスタジアム 写真提供:産経新聞社
9回、クリーンアップの3連発で横浜DeNAが劇的なサヨナラ勝利。しかし、阪神が敗れて、広島のマジックは23になりました。

「残り試合が少ないし、切り替えていくしかない」

と緒方監督。ただ、この日は2回、エルドレッドが25号2ランを放つなど、打線は相変わらず好調です。そのエルドレッド、37歳にもかかわらず、大事に使われているだけに、とにかく元気。今季、来日して6年目のシーズンです。これは、1977-82年まで在籍した、ジム・ライトル外野手と並んで、外国人最長。来季まで契約を残しているだけに、記録を更新するのは、まず間違いなし、でしょう。

メジャーリーグ時代は、ビッグカントリーの愛称で呼ばれていました。偉大な田舎者と理解しては失礼かもしれませんが、緒方監督は、「カントリー」。コーチ陣からは、「カンちゃん」と親しまれている。このあいさつが、実におもしろい。

「カンちゃん、元気」

と水を向けると、

「カラ元気です」

と返す。ユーモアが似合う、カープ戦士。

この明るさが、日本で成功した要因かもしれません。もちろん、気持ちの切り替えも早い。

「野球の素晴らしさは、今日ダメでも、明日も試合があることだと思う。だから、いやなことは、すぐに忘れる」。

12年6月、メジャーリーグのタイガースから移籍しました。当時の野村監督が、

「三振が多くてもかまわない。とにかく一発がある選手をどうしてもほしい」

とフロントへ懇願して獲得。当初から、資質を見抜いて、「きっと、カープの財産になる」とタイコ判を押したそうです。

そのため、グラウンドだけではなく、さまざまなフォローを。誕生日には、自宅へバースデーケーキを持参するなどした。後に、野村さんは、エルドレッドについて、

「えこひいきをするとみんなに言った。確かにしたと思う」

と漏らしています。そうしたことを間近でコーチ時代の緒方監督も見てきた。だから、緒方監督は1日でも長く広島でプレーできるよう大切にしているのです。昨年、契約切れの際、巨人と阪神が水面下で獲得を狙いました。広島以上の好条件で移籍を促したと言われますが、エルドレッドも義理人情がわかります。

加えて、単なる腰掛とは思っていません。長女のエイブリーさんを市内の公立小学校へ入学させ、自身は196センチ、122キロの巨体にもかかわらず、ママチャリが足替わり。球場への通勤など、その姿はカープファンには見慣れた光景です。その自転車もだいぶ古くなってきた。でも、買い替えようとはしないのは、ちょっといい話があります。実は、この自転車、現在、ソフトバンクの守護神として活躍するサファテが広島時代、愛用していたもの。

「せっかくのプレゼント。古くなったからといって、とても新しいものにする気にはなれない」

と言います。

球団へ届いたファンレターも、サインとメッセージを添えて返信する。あいさつも丁寧で、会話をするときには、相手の目を見ながら。握手での力の入れ具合なども気を遣い、こんなに素晴らしい人はいないと感じます。神ってるのは、鈴木誠也だけではありません。

8月23日(水) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」


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