埼玉の初優勝は47都道府県中28番目
8月8日に開幕した『第99回全国高校野球選手権大会』が23日に閉幕。決勝戦では花咲徳栄(埼玉)が広陵(広島)を下し、春夏通じて甲子園初優勝。埼玉県勢として悲願の夏制覇を成し遂げた。
センバツでは大宮工と浦和学院が優勝を果たしており、夏は初優勝と聞いて意外に思う人も多かったことだろう。過去には1951年に熊谷が、1993年には春日部共栄が決勝まで登りつめるも、あと一歩優勝には手が届かず。今回は県勢3度目の決勝にして、ようやく掴んだ悲願の初優勝だった。
埼玉の初優勝は、47都道府県でみると28番目。ということは、まだ夏の甲子園で優勝していない県が19箇所あるということ。残る優勝未経験の地域は以下の通り。
▼ 夏の甲子園・優勝未経験の県
青森
岩手
秋田
山形
宮城
福島
新潟
山梨
富山
石川
福井
滋賀
岡山
鳥取
島根
長崎
熊本
宮崎
鹿児島
有名なのは東北勢。毎年ベスト8くらいまで勝ち残ると「今年こそ優勝旗の“白河の関越え”を…」という声がどこからか聞こえてくるように、東北6県は未だに夏の甲子園での優勝がないのだ。
ちなみに、東北の向こう側・北海道は夏に2度の優勝があるものの、『白河の関』はあくまで東北の入り口を指すことばであることから未だに成し遂げられていないという考え方が定説となっている。なので駒大苫小牧が道勢初優勝を果たした時には、代わりに“津軽海峡越え”というフレーズが用いられた。
また、それに関連して(?)今回の埼玉の初優勝では「優勝旗の“荒川越え”」という表現がSNS上などで話題に。これから初優勝の県が出てきた際には、言い換えの表現方法にも注目してみたい。
▼ 夏の甲子園・都道府県別優勝回数ランキング
12回 大阪
8回 愛知
7回 東京(東東京2:西東京4:分離前1)
7回 神奈川
7回 兵庫
7回 和歌山
7回 広島
6回 愛媛
4回 京都
4回 福岡
3回 千葉
2回 北海道(北北海道0:南北海道2)
2回 茨城
2回 栃木
2回 群馬
2回 奈良
2回 香川
2回 高知
2回 佐賀
1回 埼玉
1回 長野
1回 静岡
1回 岐阜
1回 三重
1回 山口
1回 徳島
1回 大分
1回 沖縄