タイガース-ヤンキース戦で大乱闘勃発

◆ 田中もひっそりと“参戦”

 現地時間8月24日(日本時間25日)、コメリカ・パークで行われたタイガースとヤンキースの一戦は、両軍合わせて合計8人が退場となる大乱戦となった。

 引き金となったのが5回のシーン。二死一塁で前のイニングに本塁打を放ったサンチェスが臀部付近に死球を食らった。この時は睨み合い程度だったが、今度は6回裏二死走者なしの場面でヤンキースのカンリーがタイガースの主砲カブレラに対して背中を通るような投球。これが報復とみなされ、カンリーは退場の宣告を受ける。

 すると、これにヤンキースのジラルディ監督がベンチから飛び出し激怒。地面を蹴りつけるような素振りを見せて退場となると、その後マウンド付近でカブレラとヤンキースの捕手ロマインが口論に。怒ったカブレラはロマインの肩を両手で突き、左・右のワンツーパンチ。ロマインはこれを避けつつ、カブレラの足元目掛けてタックルで対抗。両者が倒れ込んだタイミングで両軍ベンチから選手たちが駆けつけ、大乱闘へと発展した。

 ここではヤンキースのジラルディ監督とカンリー、ロマインのバッテリー、そしてカブレラが退場処分となったが、これは『第1ラウンド』に過ぎない。

 今度は7回、ヤンキースのベタンセスが投じたボールがマキャンの頭部を直撃。これにはタイガースベンチも黙っていられず、ベンチから飛び出していくとマウンド上のベタンセスもヒートアップ。怒りの猛抗議の末、ベタンセスとヤンキースのロブ・トムソンコーチが退場となる。

 まだ終わらない。「第3ラウンド」は直後の8回表。一死走者なしからタイガースのウィルソンの投球がフレージャーの左太もも目掛けて一直線。もちろんフレージャーがこれに怒りを露わにすると、両軍ベンチから選手がなだれ込んでまたも揉み合いに。ウィルソンとタイガースのオースマス監督が退場処分となり、この試合8人目の退場となった。

 試合は10-6でタイガースが勝利。カード単位で見るとヤンキースが2勝1敗で勝ち越した。なんとか決着は付いたものの、今後の遺恨も含めて注目が集まる。

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