20年前は現ソフトバンク和田に投げ勝つ

　約3カ月間も白星から遠ざかっているヤクルトの石川雅規が、甲子園での阪神戦に先発する。

　今季ここまで4勝11敗、防御率5.20と苦しむ37歳左腕。4勝目を挙げた5月18日の巨人戦（東京ドーム）以降、悪夢の8連敗中。実に12登板も白星から遠ざかっている。

　そんな石川は20年前の1997年8月も、秋田商のエースとして甲子園のマウンドに立っていた。選手権初戦の相手は、和田毅（現ソフトバンク）擁する島根・浜田高。石川は1学年下にあたる和田との左腕対決を制し、初戦突破を果たした。

　あれから20年。石川は青学大を経て、ヤクルト一筋16年目のシーズンに臨んでいる。今季は史上46人目の2500投球回を達成し、通算156勝（148敗）を誇る小さな大投手。聖地登板をきっかけに、久々の白星をつかみたい。

　ちなみに石川の同世代には、阪神・能見、広島・石原、ソフトバンク・五十嵐、楽天・細川、日本ハム・飯山がいる。1学年下の松坂世代に隠れ、あまり語られることのない1979年世代（石川、細川は早生まれ）だが、故障離脱中の五十嵐以外は全員が現在一軍帯同中。それぞれが献身的な働きを見せている。

【29日の試合予定】

巨人（マイコラス）－ 広島（野村祐輔）
＜東京ドーム　18時00分＞
・最近5試合の成績
巨（4位）：○●○●○
広（1位）：●●○○●

中日（吉見一起）－ DeNA（ウィーランド）
＜ナゴヤドーム　18時00分＞
・最近5試合の成績
中（5位）：●○●●○
De（3位）：○○○●○

阪神（小野泰己）－ ヤクルト（石川雅規）
＜甲子園　18時00分＞
・最近5試合の成績
神（2位）：○○●○●
ヤ（6位）：●●●○●