ニュース 2017.09.07. 12:30

両リーグで最多勝の可能性も!亜大出身投手の躍進

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リーグトップ14勝を挙げているソフトバンク・東浜(C)KYODO NEWS IMAGES

昨季まで4勝の男が鯉の勝ち頭に!


 ペナントレースも9月の戦いに入り、両チームの首位チームにマジックが点灯。6日までの段階でともに「10」までその数を減らし、いよいよ優勝に向けて秒読み段階に入った。

 セ・リーグでは、広島が連覇に向けて快走。黒田博樹の引退に加えてジョンソン、野村祐輔といった主力級にアクシデントが相次いだ中、チームを救ったのが大卒3年目の薮田和樹である。

 昨季からの流れで今季も開幕当初は中継ぎとしての起用が主だったものの、先発陣に欠員が相次いだこともあって5月30日の西武戦から先発に転向。その試合で6回無失点の好投を見せて白星を挙げると、そこから破竹の6連勝をマークしてローテーションの座を掴んだ。

 中継ぎで挙げた3勝を含め、ここまでチームトップの13勝。リーグトップである菅野智之(巨人)の14勝にも1差と迫っている。中継ぎ起用が長かったこともあって、投球回数は106回1/3と規定到達は微妙なラインとなっているが、MVP級の活躍を見せている。


パ・リーグ最多勝男も…


 一方、パ・リーグの首位チームであるソフトバンクを支えているのが、大卒5年目の東浜巨だ。

 2012年のドラフト1位で入団し、即戦力として大きな期待をかけられながらも期待に応えられなかった右腕だが、昨季は自己最多の9勝をマーク。開花の兆しを見せると、今季はここまでリーグ最多の14勝。武田翔太や和田毅といったエース格の離脱を埋めるはたらきを見せた。

 今季大ブレイクを果たし、首位チームを支える薮田と東浜の共通点が、『亜細亜大出身』という経歴。奇しくも同じ大学を出た有望株の2人が同じ年に飛躍を遂げ、チームを栄光へと導こうとしているのだ。

 亜細亜大出身の投手といえば、DeNAの山崎康晃がルーキーイヤーの2015年に37セーブを挙げる大活躍。昨季も33セーブを挙げ、プロ野球史上初となるルーキーイヤーから2年連続での30セーブを成し遂げた。

 そして今季は、セ・パ両リーグで薮田と東浜が最多勝争いと最高勝率争いを展開中。球界で亜大出身投手の存在感は年々輝きを増している。

 OBの多くが「もう戻りたくない」と口にするほど、過酷な練習をすることでも知られる亜細亜大。厳しい練習は嘘をつかない…?今後も『亜大出身者』の活躍は続いていくのか、注目だ。


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