● ドジャース 1 - 3 ダイヤモンドバックス ○
<現地時間9月6日 ドジャー・スタジアム>
ドジャースの前田健太が現地時間6日(日本時間7日)、本拠地でのダイヤモンドバックス戦に先発登板。尻上がりの投球で5回1失点と粘ったが、勝敗は付かなかった。ドジャースは打線が振るわず、今季ワーストの6連敗。一方のダイヤモンドバックスは、球団新記録の13連勝を成し遂げた。
ダイヤモンドバックスは怒涛の12連勝中で、前田自身も今季0勝2敗と苦手にしている相手。この試合も初回、先頭から連打を浴び、3番ラムにも大飛球を許したが、ここは中堅・ペダーソンの好捕に救われ、後続の二人にも先制打を許さなかった。
その裏に打線が1点を先制したが、前田は直後の2回、相手投手の9番ウォーカーに適時二塁打を浴び、同点に追いつかれた。この日は初回からコントロールミスが目立ち、不安定な立ち上がり。それでも3回は、4番J.D.マルティネスを空振り三振に退けるなど、上位打線を三人斬り。尻上がりに調子を上げてきた。
4回は先頭打者に四球を与えたが、アウト3つはすべて空振り三振。5回は1番からの攻撃を3者凡退に退け、5回を最少失点で切り抜けた。投球数はまだ85球だったが、ドジャースベンチは5回裏、9番前田の打順で代打・イーシアをコール。勝ち越し点を奪えば前田に勝利投手の権利が発生する場面だったが、ドジャース攻撃陣はあっさりと3者凡退に倒れた。
前田は立ち上がりこそ苦しんだものの、3回以降は修正し、5回を投げ4安打8奪三振1四球の内容。13勝目はならずとも試合は作り、防御率を4.02とした。
9月に入り打線が低調なドジャースは、この日も拙攻を繰り返す重苦しい展開。1-1の4回は先頭の6番プイグが四球で出塁したが、次打者・アットリーの打席で盗塁死。このプレーに本拠地ファンからは、容赦ないブーイングが浴びせられた。
6回裏には、主審に暴言を吐いた3番ターナーが退場。リーグ2位の打率を誇る好打者が試合から退くと、1-1の7回表に3番手のアビランが、敬遠後の押し出し死球を含む2点を失った。
ドジャースは今季最悪の6連敗で、最近12試合でも1勝11敗と大失速。さらに、ダイヤモンドバックス戦も6連敗のまま、レギュラーシーズンの全対戦を終えた。
依然、貯金45を誇るドジャースの地区優勝は固いが、同じく貯金24で、現在ワイルドカード1位のダイヤモンドバックスが1ゲームプレーオフを突破するれば、地区シリーズでは両チームの再戦が濃厚。ドジャースにとってダイヤモンドバックスの勢いは脅威だ。