栗山巧
8月度の「スカパー!サヨナラ賞」を受賞した西武・栗山巧とプレゼンターを務めた倉持明日香さん

 セ・パ両リーグは8日、8月の「スカパー!サヨナラ賞」を発表した。

 セ・リーグはDeNAの宮崎敏郎が初受賞。宮崎は8月22日(火)に横浜スタジアムで行われた広島戦、筒香とロペスの2者連続本塁打で5-5とした9回裏無死走者なしの場面で左中間にサヨナラ本塁打を放った。

 この試合、DeNAは初回に先手を奪ったが8回までに5失点。8回裏に嶺井の本塁打で1点を返すも、3点ビハインドのまま9回の攻撃に突入した。すると先頭の柴田が安打で出塁し、続く筒香の2ランで1点差に迫る。さらにロペスの一発で試合を振り出しに戻すと、2者連続本塁打で観客の期待が最高潮に達したなか、1ストライクからの2球目をレフトスタンドに放り込み、劇的な3者連続本塁打で試合を決めた。

 宮崎にとっては自身初のサヨナラ打であり、3者連続本塁打によるサヨナラはプロ野球史上初の快挙。また、このサヨナラで勢いに乗ったDeNAは、この試合から3試合連続でサヨナラ勝利を収めている。

▼ 宮崎敏郎・コメント
「受賞したことに自分でもすごくビックリしていますし、光栄なことだと思います。前の二人がホームランというかたちで繋いでくれて、なんとか僕も“繋げないと”という良い緊張感で打席に立ったのを覚えています。3者連続ホームランを打った打者の一人になれ、ましてや史上初ということで本当に嬉しかったです。まだ何試合か残っていますが、一つでも上の順位を目指してチーム一丸となり頑張っていきたいです。チームの勝利に貢献できるように自分には何ができるか考えてやっていきたいです。刺激的な試合をもっともっとみせられたらいいなと思います」

 一方のパ・リーグは、西武の栗山巧が初受賞。8月17日(木)にメットライフドームで行われた楽天戦、0-0という緊迫した状況で迎えた9回裏二死一、二塁という場面に代打で登場し、西武ファンで埋め尽くされた左翼席にサヨナラ本塁打を放った。

 試合は、西武・菊池と楽天・安楽の両先発が好投し、お互いに無得点のまま終盤へ。西武は菊池が9回を一人で投げ抜くと、その裏に外崎の二塁打と炭谷の死球で一二塁とし、代打・栗山の一振りで試合を決めた。これでチームは5連勝を飾り、2位楽天とのゲーム差を「2.5」に縮める貴重な一打となった。

 栗山のサヨナラ打は5月21日(日)に行われたソフトバンク戦でのサヨナラ本塁打に続き通算7本目で、代打サヨナラ本塁打はプロ入り16年目で初となる。

▼ 栗山巧・コメント
「受賞できて光栄です、嬉しいです。良い集中力をもって打席に立てました。それまで菊池選手が良いピッチングをしていたのでベンチもなんとか一点取ろうという雰囲気が常にありました。良い場面に打てて良かったです。サヨナラもあるので、最後まで試合を観て「ドラマチックなことがあるんじゃないか」と期待してもらいたいです。残り試合数すくないですし、やってきたことが結果として出せるように、そこだけに集中してやっていきたいです」

 なお、受賞選手には、スカパーJSAT株式会社よりトロフィーと賞金30万円が贈られる。

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