DeNAと巨人の残り試合数は?
4位・巨人と3位・DeNAのゲーム差は最大7あったが、10日に行われたヤクルト戦に巨人が勝利し、DeNAが阪神に敗れたため、順位はそのままだがゲーム差は0となった。
両者の残り試合数を見ると巨人が17試合、DeNAが16試合。巨人は、7勝16敗と大きく負け越す広島とは残り2試合のみ。2位・阪神とは6試合残されているが、5位・中日と3試合、最下位・ヤクルトと4試合、合計で7試合ある。
一方のDeNAは首位・広島、2位・阪神と5試合ずつ残されており、下位の中日は3試合、ヤクルトとは1試合しかない。8月に横浜スタジアムで首位・広島から3試合連続サヨナラ勝ちしているとはいえ、上位2球団との残り試合が多いのは少し気になるところだ。
【巨人とDeNAの残り試合の対戦相手】
<DeNA>
広 島 5試合(11勝9敗)
阪 神 5試合(7勝13敗)
巨 人 2試合(8勝14敗1分)
中 日 3試合(12勝7敗3分)
ヤクルト 1試合(16勝8敗)
<巨人>
広 島 2試合(7勝16敗)
阪 神 6試合(11勝8敗)
DeNA 2試合(14勝8敗1分)
中 日 3試合(13勝9敗)
ヤクルト 4試合(13勝8敗)
※()は今季の対戦成績
巨人とDeNAの先発陣
続いて投手陣を見ると巨人が、DeNAに比べると先発陣が充実している印象だ。
巨人は菅野智之、マイコラス、田口麗斗の3本柱で貯金は26もある。巨人にとって追い風なのは、今後6連戦が1度もないことだ。
8月21日に放送された『ショウアップナイタープレイボール』に出演した田尾安志氏は「8月は6連戦でしたけど、段々ととびとびゲームになります。そうなると、菅野、マイコラス、田口の3本柱がいるジャイアンツはかなり横浜と比較すると有利だと思いますね」と話した。
この3本柱に加え、ルーキーの畠世周も台頭。先発陣の中では菅野の15勝、マイコラスの13勝、田口の12勝に次ぐ5勝をマークする。畠について9月2日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター DeNA-巨人戦』で解説を務めた大矢明彦氏は「球が中々見えにくいピッチャー。剛速球ではないですけど、キレのあるピッチャーですね」と評価。
一方のDeNAは今永昇太、ウィーランド、浜口遥大、井納翔一、石田健大と頭数はいるが、好不調の波のある投手が多い印象だ。浜口は3日の巨人戦で8回を無失点に抑えたが、10日の阪神戦で4回2/3を投げ5失点。今永も8月17日の中日戦で10勝を手にしてから、3試合連続で白星なし。7日のヤクルト戦は、2回5失点でノックアウトされた。
残り試合数、今後の日程を踏まえると、軸となる先発が4人いる巨人が、白星を多く見込めそうだ。
<DeNAの主な先発>
今永昇太 21試 10勝7敗 防3.03
浜口遥大 19試 9勝5敗 防3.62
ウィーランド 17試 7勝2敗 防2.94
井納翔一 22試 5勝9敗 防3.79
石田健大 16試 4勝6敗 防3.83
<巨人の主な先発>
菅野智之 22試 15勝5敗 防1.69
マイコラス 24試 13勝6敗 防2.15
田口麗斗 22試 12勝3敗 防2.78
畠 世周 9試 5勝2敗 防3.20
打線は巨人、DeNAともに下降気味
打線は両球団ともに8月の勢いがやや落ちている印象だ。
巨人は8月のチーム打率.279、135得点はいずれもリーグトップの成績。阿部慎之助(.344)、マギー(.337)、陽岱鋼(.323)、村田修一(.309)と4人の選手が、月間打率3割を超えるのなど、かなり好調だった。
しかし9月に入ってからは、10日のヤクルト戦で、坂本勇人が猛打賞、陽岱鋼、村田、阿部がマルチ安打を記録したが、キャプテンの坂本勇人が10日終了時点で月間打率.161、村田(.160)、阿部(.167)、陽岱鋼(.188)と状態が落ちているのは気になるところだ。
DeNAは8月22日から24日の首位・広島との3連戦で、3試合連続サヨナラ勝ちするなど、8月は巨人に次ぐ月間リーグ2位の124得点を記録。9月は9日の阪神戦で1試合20三振を喫するなど、月間のチーム打率は.205。特に打線の得点力不足は巨人よりも深刻で、9月はリーグワーストの15得点だ。
今週は大事な1週間
今週は3位・DeNAが12日から敵地・マツダスタジアムで優勝マジック5の広島と3連戦、4位・巨人は甲子園で2位・阪神と3連戦。両球団ともに、上位チームとの対戦となる。
この3連戦が終わると、いよいよ16日からDeNAと巨人が東京ドームで直接対決(2連戦)。高橋監督は「勝負の週になると思う」と話す。巨人、DeNAにとって負けられない1週間がいよいよ始まる。
(ニッポン放送ショウアップナイター)