3位決定戦
● カナダ 1 - 8 日本 ○<9月11日 ポートアーサー・スタジアム>
9月1日に開幕した「第28回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」もいよいよ最終日。この日はまずカナダと日本による3位決定戦が行われ、8-1で勝利した日本が銅メダルを掴み取った。
前日の試合で韓国に敗れ、悲願の初優勝の夢が散った侍ジャパンU-18代表。しかし、悲しみに沈む間もなく次なる戦いがやってくる。3位決定戦の相手はスーパーラウンド3位のカナダ。ひとつでも上の順位を目指す気持ちと、直接対決で敗れた相手へのリベンジを胸に、若き侍たちが最後の戦いを挑んだ。
日本は先発の三浦銀二(福岡大大濠)が2回まで無安打の好投を見せると、3回に小園海斗(報徳学園)を二塁において藤原恭大(大阪桐蔭)の打球はセカンドへのゴロも、これが相手の失策を誘う。二塁手が後逸して打球がライトへと転がる間に、二塁走者は一気に生還。まずは先制に成功した。
さらに続く伊藤康祐(中京大中京)も失策で出塁すると、安田尚憲(履正社)の四球を挟んで4番の清宮幸太郎(早稲田実)が適時打。桜井周斗(日大三)の犠飛も飛び出し、この回一挙4点を挙げた。
4回にも藤原と安田の適時打で2点を加え、7回には増田珠(横浜)の適時打で7-0とリードを広げた日本。投げては先発の三浦が4回一死から初安打を浴びるも、ペースを乱すこと無く好調を持続。力強い速球を武器に7回まで3安打、12奪三振で無失点と完ぺきな投球を披露し、カナダ打線につけ入るスキも与えない。
その後は8回から磯村峻平(中京大中京)が登板。1回を無失点で繋ぐと、1点追加して8-0で迎えた9回裏は清水達也(花咲徳栄)へ。勝利目前でウィローに適時打を浴びるも反撃を1点でしのぎ、8-1で試合終了。投打が噛み合った日本がカナダにリベンジを果たし、3位で大会を終えた。
これにて侍ジャパンU-18代表の戦いは終了。初の世界一には届かなかったものの、このチームで戦う最後の試合を勝利で締めくくった。