11月に「アジア プロ野球チャンピオンシップ2017」開催
11月に開催される「ENEOS アジア プロ野球チャンピオンシップ2017」の大会概要記者会見が11日、都内で行われた。
同大会は日本プロ野球(NPB)と韓国プロ野球(KBO)、台湾プロ野球(CPBL)の3カ国が参加。日本野球機構の井原敦事務局長は「今後は韓国、台湾での開催も念頭に置きながら、4年に1回、アジアのチャンピオンを決める大会としてやっていきたい」と話した。
また、今大会は、稲葉篤紀新監督の初陣としても注目を集めている。会見に出席した稲葉監督は「選手の選考に関しましては、アジアのチャンピオンを決定する大会である以上、勝利を第一にした人選を前提にしています。私が監督として掲げた目標である2020年の東京オリンピックの金メダル獲得を実現するためにも、将来的な視野を持ちながら考えていく必要がある」と話した。
今大会の参加資格は、U-24(1993年1月1日以降生まれ)または入団3年目未満。加えてオーバーエイジ枠として3名が選出される。「これらの年代が2020年に日本を背負って立つ、中心選手になってくれることを期待している。そういった若い選手をじっくり見させていただいて、2020年には最終的に誰が出てくるのかというのは、私自身楽しみにしています」と笑顔をのぞかせた。
また、注目が集まる日本ハム・大谷の招集については「この世代に限らず、中心選手であることは間違いない。(選出の)可能性はあります」と代表選出の可能性も示唆した。
コーチ陣も決定
また、「この大会のもう一つの意味」について稲葉監督は続ける。
「東アジアの同世代のライバルたちとの力関係、位置関係を確認する必要があると思っている。我々は東京五輪に開催国枠として出場しますが、台湾、韓国は予選を勝ち抜いて、必死に向かってくる。そうした相手と全力で戦って勝つという経験を積むことが、後々大きな意味になってくるのではないかと思います。日の丸を付けて躍動する若い選手が、トップチームの誇りを胸にアジアのライバルチームに勝つ。そしてファンの皆さまや関係者の皆さまと強く結束する姿を、この大会を通じて見せていけるように頑張っていきたい」。
また、コーチ陣も発表。ヘッドコーチに日本ハム・金子誠打撃コーチ、投手コーチに元日本ハムの建山義紀氏、バッテリーコーチに巨人・村田善則バッテリーコーチ、内野守備・走塁コーチに巨人・井端弘和内野守備走塁コーチ、外野守備・走塁コーチにロッテ・清水雅治外野守備走塁コーチが決定。なお、打撃コーチについては、後日発表されるという。
コーチには「国際経験が豊富な方や、選手とのコミュニケーションの取り方がうまい方」を選出。稲葉監督は「仲良しチームといわれるかもしれない」と前置きしつつ、「言いたいことを言える関係。いろんな意見を出し合いながら、強いチームにしていきたい」と全幅の信頼を寄せる。
出陣は2カ月後。稲葉監督は「日本の野球といえば投手を中心とした守りの野球。それを基本線にしつつ、国際大会は短期決戦なので、当然、点を取らないと勝てない。攻撃面では足を絡めた緻密な野球をやっていきたい」と力強く抱負を語った。