ニュース 2017.09.12. 13:15

若き侍たちの戦いが終了…U-18・W杯、ドラフト注目株の明と暗

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U-18・W杯、日本は3位でフィニッシュ

日本は3位でフィニッシュ


 9月1日からカナダで開催されていた『第28回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ』が閉幕。侍ジャパンU-18代表は悲願の世界一にまたしても届かず、“悔しい”3位に終わった。


 清宮幸太郎(早稲田実)や安田尚憲(履正社)といった甲子園出場を逃した注目スラッガーと、甲子園で新記録となる6本塁打を放った中村奨成(広陵)ら強打者揃いの打線に注目が集まった今大会。ところが、フタを開けてみると各打者が木製バットと慣れない外国人投手相手に悪戦苦闘を強いられる。

 結局、切り込み隊長を担った藤原恭大(大阪桐蔭)や、つなぎ役として存在感を発揮した小園海斗(報徳学園)の2年生コンビが良いはたらきを見せた一方で、ドラフト会議を控えた3年生の注目株たちのアピールは見られなかった。


【侍ジャパンU-18・主な野手の成績】
清宮幸太郎:9試 率.219(32-7) 2本 6点 出塁率.317
安田 尚憲:9試 率.324(34-11) 0本 5点 出塁率.452
中村 奨成:8試 率.120(25-3) 0本 0点 出塁率.290
増田 珠 :8試 率.158(19-3)   0本 3点 出塁率.227

 この夏は聖地で神がかり的な活躍を見せた中村だったが、W杯では5試合目までの時点でわずか安打1の打率.069と大不振。その後は2本の安打を放ち、四球で出塁率を回復させたものの、甲子園で大会記録を塗り替えた本塁打と打点はともに0に終わっている。

 捕手として慣れない投手をリードしながら、これまた慣れない木製バットでの打撃。すぐに慣れろと言われても無理なのは仕方がないが、課題の多い期間を過ごした。

 大きな注目を集める清宮も、序盤は苦しみながらのスタート。守備でも失策を犯すなど精彩を欠いたプレーは目立った。それでも、打席では四死球6に犠飛は3本と主軸としての最低限の役割を果たしたのは流石。本塁打も2本放ち、高校通算本塁打も111に。これから進路に関しては毎日のように報道されることが予想されるが、どの道に進んでいくのか興味深い。

 安田も同じく序盤は対応に時間を要したものの、徐々に復調。負けられないスーパーラウンド初戦のオーストラリア戦ではサヨナラ打を含む3安打の固め打ち。最終的には3割超(打率.324)も果たすなど、プロ注目スラッガーとしての意地を見せている。


投手陣は安定したはたらき


【侍ジャパンU-18・主な投手の成績】
田浦文丸:6試(13.2回)29三振 6四球 防1.32
清水達也:5試(7.2回) 9三振 7四球 防1.17
徳山壮磨:3試(14.1回)10三振 8四球 防2.51
三浦銀二:2試(12回) 19三振 2四球 防0.00

 チームで最も投げたのが左腕の田浦(秀岳館)。大会通じて6試合に投げ、スーパーラウンド第2戦では前日からの連投で先発を託されるなど、『困ったら田浦』『すきあらば田浦』といった声がネット上で多く挙がった。

 厳しいコンディションで挑んだ韓国戦で打ち込まれながらも、大会通算の防御率は1.32と立派な成績。特に13回2/3を投げて29奪三振は驚異の数字で、投手陣のなかで最も評価を高めた男と言っても過言ではないだろう。

 次いで好印象だったのは2試合に先発した三浦(福岡大大濠)。持ち味の力強い速球を武器に屈強な外国人打者に立ち向かい、3位決定戦のカナダ戦では先発して7回を3安打、12奪三振で無失点の快投。チームの3位確保に大きく貢献した。

 世界一に届かず、悔しさをにじませた若き侍たち。彼らの野球人生はこれからどのように進んでいくのか…。いつの日かトップチームで再開することをたのしみにしながら、成長を見守っていきたい。


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