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「代わりが出てくるチームが強い」を体現するソフトバンク

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ソフトバンク・明石健志(C)KYODO NEWS IMAGES

2年ぶりの歓喜は目前


 9月も半ばを迎え、プロ野球のペナントレースもいよいよ佳境。パ・リーグでは、後半戦開始早々から首位に立ったソフトバンクがその後も快調に勝ち星を伸ばし、気がつけば2位・西武に13.5ゲームの差をつける独走。9月1日に点灯したマジック「16」は2週間経たずに「3」まで減り、いよいよ優勝は目前となっている。

 昨年はメジャー挑戦のために退団した李大浩の穴に苦しみ、またバンデンハークや柳田悠岐といった主力の離脱もあって後半に失速。最大11.5ゲーム差をつけていた日本ハムに差し切られてリーグ3連覇を逃すという屈辱を味わった。

 雪辱に燃える今季は、ロッテからデスパイネを獲得して打線を強化。今季も武田翔太や和田毅、内川聖一ら投打の主力がアクシデントに襲われたものの、自慢のリリーフ陣の奮闘や若い力の台頭もあって最後まで勢いを保っている。

【ソフトバンクの月別勝敗】
3月: 1勝 0敗(勝率1.000)
4月:13勝12敗(勝率.520)
5月:18勝 7敗(勝率.720)
6月:15勝 8敗(勝率.652)
7月:15勝 5敗(勝率.750)
8月:17勝 8敗(勝率.680)
9月: 8勝 1敗(勝率.889)


チャンスを掴んだベテラン


 ソフトバンクの戦いぶりを見ていて目につくのが、『アクシデントを跳ね返す力』だ。

 上で少し触れたように今季はデスパイネという目玉の新戦力はいたものの、主力選手の故障離脱を避けることはできなかった。そんなチームを救ったのが、“代役”たちの存在である。

 7月末、頼れる4番・内川聖一が離脱。最も苦しい夏場を前にチームリーダーを失うという大きな痛手を負ったが、その内川の離脱から出番を増やしたのがプロ14年目の明石健志だ。

 今季は開幕こそ一軍メンバー入りも4月1日には抹消。3週間ほど二軍で過ごす日々を経て一軍に戻ると、当初は本多雄一や川島慶三と二塁を争っていたが、内川の離脱をキッカケに一塁手としての出場が増加した。
 
 今では一塁手としての出場数(32)が二塁手での出場数(28)を上回り、主に1番打者として打線を牽引。持ち前のバットコントロールと得点圏打率.351の勝負強い打撃で強力打線のなかでも存在感を発揮している。


育成出身の2人が救世主に


 投手ではベテランの五十嵐亮太が7月に離脱。開幕からフル回転の台所事情に不安が集まった中、頭角を現してきたのがキューバ出身の育成左腕・モイネロだった。

 支配下登録を勝ち取って6月27日にプロ初登板を果たすと、ここまで30試合の登板で4勝1敗1セーブ、防御率は1.91と安定したはたらき。数字もさることながら、登板過多気味だった岩崎翔や森唯斗、嘉弥真新也といった他のリリーフ陣の負担を軽減したという点でもその貢献度は高い。

 また、武田翔太や和田毅、一時は千賀滉大までもが戦線離脱するという危機に陥った先発陣を救ったのが、こちらも育成出身の石川柊太である。

 昨季7月に支配下登録を勝ち取った右腕は、キャンプ・オープン戦でのアピールが実って初の開幕一軍入り。当初はリリーフとしての登板が続いたが、先発陣に離脱者が相次いだこともあって5月31日から先発に転向すると、プロ初勝利を含む6勝をマークした。

 離脱者が戻った9月からは再びリリーフに回り、9月5日のオリックス戦では2回を4奪三振、無失点の好投で今季7勝目。持ち場を問わないフル回転でチームの危機を救っている。


 長くタフなシーズンに、離脱者はつきもの。重要なのは“いかにしてその穴を埋めるか”、だ。「ピンチに代わりの選手が出てくるのが強いチーム」とよく言われるが、今年のソフトバンクはまさにその言葉が当てはまる。

 12球団屈指の選手層が生む競争。補強に目が行きがちだが、こうした底力が安定した強さを支えている。


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