ニュース 2017.09.26. 07:00

野球界にIoT革命!計測精度はトラックマン並み

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回転数から投球フォームまで


 スマートフォン向けサービス及びソリューションの提供をしているアクロディアが、硬式球の「球速、回転数、球種」などを計測できる「Technical Pitch(テクニカルピッチ)」の販売開始を発表。発表会には、アクロディアの堤純也社長、アドバイザーを務めている元巨人の中村稔氏や同じく元巨人の宮本和知氏、茨城ゴールデンゴールズの監督でもある片岡安祐美などが登壇した。

 テクニカルピッチは、ボールの中心部に「現状では最高峰のセンサー(堤社長)」である9軸センサー(3軸加速度センサー、3軸地磁気センサー、3軸加速度センサー)を内蔵したIoT製品となっている。

 無料でインストールできる測定専用のアプリケーションにBluetoothで投球データを送信し、“球速”、“回転数”、“回転軸”、“球種”、“変化量”といった指標から、堤社長が「我々独自のウリ」と語る“腕の振りの強さ”、“構えてからリリースするまでの時間”といった投球フォームに関するデータまで測定することができる。


精度はトラックマン並み


 すでにトラックマンを導入しているプロ野球の球団や、アメリカの球団の協力を得て「テクニカルピッチ」の精度を検証しており、堤社長は「今すぐトラックマンと同じデータをとることができる」ことを強調。一部の球団では秋季キャンプから「テクニカルピッチ」を導入し、来春から本格的に展開していくことなども明かした。

 ボールの質や重さに関しては、デモンストレーションを行った宮本氏も「硬式球と変わらない」と主張。最初の投球で回転軸がやや傾いているとの指摘を受けると、回転軸を意識した2度目の投球で見事に修正して回転数をアップさせた。宮本氏は「巨人の選手と仲がいいだけのオジサンじゃないから」と笑いを誘いつつ、胴上げ投手を3度つとめた実力を発揮した。

 また、投手経験のない茨城GGの片岡選手兼監督は、アナログ的だったキレなどの“感覚”が数値化されることで「選手のコンディションを把握し、投手起用の判断に活用できる」とコメント。さらに、これまで受け手の感覚で評価されたものが数値化されることで成果が一目瞭然となり、「選手のやる気にもつながる」と、指導・育成面での効果にも期待を寄せた。


使い方はシンプル


 使い方はシンプル。ボール本体を1メートルほど上に放るとスリープ状態が解除されるため、あとはアプリを起動させてボールとペアリングさせるだけ。ボールは電池式で、1万回の投球を行えるように設計されている。なお、「これはオーバースペックで野球のボールを1万回投げたら本来は先にボールの革がヘタってしまう(堤社長)」とのこと。

 気になる値段は1万9500円で、9月25日(月)から販売されている、なお、対象OSは「Android 5.0以降」、「iOS 9.0以降」となっている。

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