日本野球機構は29日、あすの予告先発投手を発表した。

　久々にセ・パ両リーグでフルカード、計6試合が行われる30日のプロ野球。球団ワーストタイのシーズン94敗を喫しているヤクルトは、記録更新の危機が迫る試合に高卒ドラ1左腕を大抜擢した。

　履正社高から昨年のドラフト1位で入団した寺島成輝。昨夏の甲子園では“高校BIG3”の中心として大きな注目を集め、大会後も侍ジャパン高校代表の一員として活躍。“怪物”や“高校No.1左腕”といった看板を引っさげ、プロの世界へと殴り込んだ。

　プロ入り後は春のキャンプで一軍スタートを果たすも、2週間で左足を故障し離脱。以降は焦らずにケガを癒やしながら、二軍で体を作りの日々。4月29日にファームでプロ初登板を果たしている。

　ここまで計6試合に登板し、0勝1敗も防御率は2.37という好成績。28日には同世代の藤平尚真（楽天）と堀瑞輝（日本ハム）の投げ合いが決まって話題を集めたが、続いてデビュー戦を迎える寺島にも注目が集まりそうだ。

　負ければ球団史に残る屈辱が待っているというプレッシャーの中、将来のエース候補はどんな投球を見せるのか。ドラ1左腕の大仕事に期待したい。


【パ・リーグ】

日本ハム（有原航平）－西武（多和田真三郎）
＜札幌ドーム　18時00分＞

楽天（塩見貴洋）－ロッテ（西野勇士）
＜Koboパーク宮城　18時00分＞

オリックス（山岡泰輔）－ソフトバンク（バンデンハーク）
＜京セラD大阪　18時00分＞

【セ・リーグ】

巨人（畠世周）－阪神（岩貞祐太）
＜東京ドーム　18時00分＞

ヤクルト（寺島成輝）－中日（大野雄大）
＜神宮　18時00分＞

DeNA（今永昇太）－広島（ジョンソン）
＜横浜　18時00分＞