◆ 宝刀スプリットが冴え渡る!
ヤンキースの田中将大が現地時間8日(日本時間9日)、インディアンスとの地区シリーズ第3戦に先発。7回3安打無失点の快投で、ポストシーズン(PS)自身初勝利の権利を持って降板した。
敵地で2連敗を喫し、負けたら即敗退となるヤンキース。田中は本拠地ファンの大声援を背に、自身2度目となるポストシーズンのマウンドに登った。
立ち上がりは完璧だった。初回は1番リンドア、3番ラミレスを空振り三振に仕留めるなど、3者凡退スタート。2回は一死から5番サンタナに右前打を浴びたが、続くジャクソンにはスプリットを打たせ、注文通り三ゴロ併殺に仕留めた。
3回も3者凡退に抑え、序盤3イニングを9人で終える快投。4回は一死から2番キプニスに右越え三塁打を浴びたが、続くラミレス、ブルースの3、4番を、いずれもスプリットで連続三振。この試合最大のピンチを凌いだ田中は、グラブを叩きながら雄叫びを上げた。
5回はこの試合初めての四球で先頭打者を出すも、一死後、7番ブラントリーを二ゴロ併殺。6回も先頭打者に安打を許したが、1番リンドアの大飛球を、右翼・ジャッジがフェンス際で好捕。バックの好守もあり無失点投球を続けた。
7回は3度目の3者凡退の抑え、安定感が揺るがない田中。相手先発・カラスコも好投し、0-0の投手戦が続いていたが、ヤンキースは7回裏、6番バードが中継ぎ左腕・ミラーから特大の先制ソロを放ち、ついに均衡を破った。
ヤンキースは1-0の8回から、2番手・ロバートソンを投入。田中は7回92球、3安打7奪三振無失点の快投。勝利投手の権利を持って救援陣にあとを託した。