9回、ベンチで笑顔を見せる楽天・梨田昌孝監督=2017年10月8日Koboパーク 写真提供:産経新聞社

14日、開幕するクライマックス・シリーズ、ファーストステージ。シーズン3位からの下剋上を狙うのは、楽天の梨田監督です。これまで、近鉄、日本ハムと就任2年目にリーグ優勝を飾っている。2度あることは、3度あるということでしょう。ちなみに、師匠の仰木彬さんも同様で、近鉄、オリックスと就任2年目V。見事、名将のDNAが受け継がれています。

今季は春季キャンプから梨田監督は、優勝をアピールしてきました。しかし、最終戦で、

「私のウソが通じなくなってしまった」

と、担当記者へ笑いを届けています。このあたりはさすが。まだ、CSしだいで日本シリーズ進出の可能性が残っている。ここは梨田マジックをぜひ見たいところです。

楽天は今季、なぜ勝てるチームへ変わったのでしょう。戦力補強も確かにありましたが、指揮官の選手操縦術が一層のやる気を引き出したこともその一因。「大丈夫、打てる」、「大丈夫、できる」と常に各選手へ声をかけてきた。そこまでしなくてもいいのではないか、と感じることもあったものの、実はこれ、自身へのエールでもある。つまり、口に出した当人と、聞いている選手の両方を暗示にかける。一石二鳥の梨田流です。

近鉄時代は、2軍監督から、昇格。就任1年目は最下位でしたが、これは、「自分はキャッチャーだったから、捕手中心の守りのスタイルを」と取り組んだのが、裏目に出た。そこで、打力のチームへ変身を遂げさせた分析力は、本当にすごい。楽天では、昨年から取り組んでいるのが、「できない」、「わからない」を絶対、口にさせないことでした。春先は独走態勢を築きながら、8月に失速。8月15日から6連敗を喫し、1勝して今度は10連敗となり、ソフトバンクの独走を許すとともに、西武にも逆転された。

「変なシーズンだった」と総括したのは、さまざまなグラウンド外の出来事があったからでしょう。連敗中は、フロントからSNSで選手起用などの指示が届くようになったそうです。かつて、大久保前監督の頃は、Faxだったらしい。とはいえ、大久保さんと違ったのは、梨田監督は自身のやり方を貫いたところ。また、当初は、3年契約と思われていましたが、シーズン終盤で2年契約だったことが判明しました。

球界の常識なら、日本一から2年連続で最下位へ低迷したチームを、ここまで立て直したのだから、早々に続投要請が出てもよさそうなものです。が、去就はCS以降。ここは西武との対決で、意地を見せなければならない。第1戦、西武は楽天戦で、絶対の自信を持つ、菊池の先発が濃厚です。則本か、岸。もしくは別の投手をぶつける手もあります。

10月12日(木) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」

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