開催国として負けるわけには
侍ジャパンの稲葉篤紀監督12日、都内で行われた来月16日から東京ドームで開催される「ENEOS アジア プロ野球チャンピオンシップ2017」の記者会見に出席した。
稲葉監督の初陣となる今大会。指揮官は「開催国として負けるわけにはいかない。メンバーと結束し、優勝することでアジアのライバルである台湾、韓国に日本の強さを示していきたい」と力強く言い放った。
この日、侍ジャパンの代表25名を発表。OA枠で選出された又吉克樹(中日)、甲斐拓也(ソフトバンク)、山川穂高(西武)には「選手みんなに期待していますが、特にOAの3選手にはチームの柱としてやっていってもらいたい。山川は後半、チームでも4番を打ってましたので、軸を打ってほしい」と期待を寄せた。
韓国・宣銅烈監督「これまでお見せできなかった野球を」
また、チャイニーズ・タイペイの洪一中監督、韓国の宣銅烈監督も同会見に出席。洪監督は「若い選手にとっては自分を高められる良い機会。今回、OA枠を使って日本で活躍する陽岱鋼、陳冠宇を招集した。この選手たちを中心にやっていきたい。今大会を活用して、若手の技術の向上、メンタル面の強化をしていけたら」と話した。
一方、韓国はOA枠使用しない。しかし宣監督は「韓国はこれまで、投手が好投していたが、今回、大物の投手はメンバーに入っていない。短期戦なので守れる野球が大事だが、そこが難しい。ただ、今回の大会では若手の選手が多く、機動力が高い。そして組織力という点で、これまでお見せできなかった野球をしてみたいと考えている」と自信をのぞかせた。
2020東京五輪へ「選手に経験と自信を」
大会までは残り約1カ月。指揮官は「日本は投手力が非常に良いということで、先発、中継ぎ、抑え素晴らしいメンバーがいる。ただ、打撃の部分でも機動力をつかった野球をしていかなければいけない。台湾は打撃良いチーム、韓国は投打のバランス取れたチーム。ライバル国として強い2カ国なので、しっかりと気を引き締めて戦っていこうと思っています。東京五輪金メダル獲得を実現するためにも、その時に中核選手となっているこのチームのメンバーに経験と自信を植え付ける、大きな意味を持っている。良い準備をして優勝していきたい」と意気込んだ。
同大会は11月16日から19日まで東京ドームで開催。侍ジャパンのメンバーは今後、11月9日から宮崎で合宿を行い、大会本番に臨む。