ソフトバンクに連勝し、タッチを交わす松井裕(右端)ら楽天ナイン=ヤフオクドーム(C)KYODO NEWS IMAGES

◆ 王者はショックの大きい連敗

 パ・リーグのクライマックスシリーズ(以下CS)ファイナルステージは3位から勝ち上がった楽天が2連勝。優勝チームのアドバンテージを含めた対戦成績を2勝1敗とし、優位に立った。

 シーズン94勝と圧巻の強さを誇り、2位の西武に13.5ゲームもの差をつけて優勝したソフトバンクだったが、わずか2試合で状況は一変。ピンチに陥っている。特に72試合で52勝20敗と驚異的な勝率を誇っていたホームゲームでの2連敗とあって、そのショックは大きい。

 また、焦りや不安が連鎖するのもポストシーズンの特徴。まずはひとつ勝たないことには、プレッシャーが呪縛となって選手たちにのしかかってくる。果たして、ソフトバンクは強い姿を取り戻すことができるのか。ここからの大きな見どころとなる。

◆ “要塞”の攻略法

 この2試合は3-2・2-1とロースコアの展開に持ち込み、競り勝ってきた楽天。投手陣の踏ん張りと同じくらい重要な要素となっているのが、2試合とも『初回に先制している』という点である。

 ソフトバンクが本拠地で強いというのは上述の通りだが、それよりも際立った強さを見せていたのが『先制』した試合。それが今季は83試合で73勝9敗。9割近い勝率を残しているのだ。他のパ・リーグ5球団と比較してみると、その数字がずば抜けていることがわかる。

【先制した試合の成績】
.890 ソフトバンク(82試=73勝9敗)
.743 西 武(76試=55勝19敗2分)
.740 楽 天(74試=54勝19敗1分)
.639 ロッテ(62試=39勝22敗1分)
.606 日本ハム(66試=40勝26敗)
.603 オリックス(69試=41勝27敗1分)

 ちなみに、これをホームに限ると41試合で38勝3敗。勝率.927ということは、ホームで先制すればほとんど勝っていたということだ。

 しかし、そんなソフトバンクでも、先制点を許した試合は21勝40敗と19の負け越し。勝率にして.344と一気に流れが悪くなる。要塞と化したヤフオクドームでソフトバンクを倒すには、先制して主導権を握ることが大きなカギとなるのだ。

 真っ向勝負で形勢逆転に成功した楽天が一気に王者を飲み込むか、はたまた眠れる鷹が目を覚ますのか。試合のカギを握る“初回”の攻防から目が離せない。

この記事を書いたのは

ベースボールキング編集部

ベースボールキング編集部 の記事をもっと見る

【PR】東北楽天ゴールデンイーグルスを観戦するなら「DAZN Baseball」

DAZN BASEBALL

3年連続4位とAクラスまであと一歩の楽天。三木肇新監督の下、早川隆久・藤井聖・鈴木翔天・藤平尚真ら若手投手陣がチームを牽引できるか注目!

「DAZN Baseball」とは、月額2,300円(税込)でDAZNのプロ野球コンテンツをすべて楽しめるプランです(月々払いの年間プランのみ)。

プロ野球だけを楽しみたい方は、月額4,200円(税込)のDAZN Standard​よりも1,900円お得に視聴できます。

POINT

ペナントシリーズ、交流戦、CSまで余さず堪能できる!

② オフシーズンもドキュメンタリーやバズリプレイなどコンテンツが充実!

毎月2,300円でライブ配信・見逃し配信・ハイライトまで視聴可能!

楽天モバイルなら追加料金ゼロで
パ・リーグが楽しめる!【PR】

楽天モバイル パ・リーグSpecial

楽天モバイルに申し込み「Rakuten最強プラン」を契約すると、公式戦やオリジナル番組を追加料金0円で楽しめます。携帯キャリアを乗り換えず、「デュアルSIM」としての契約もおすすめ。パ・リーグをお得に観戦できるチャンスをお見逃しなく。

POINT

① パ・リーグ主催の公式戦・オリジナル番組が見放題!

② 見逃し配信にも対応! スマホやTVなど好きなデバイスで視聴可能!

③ キャリア乗換不要。お得で手軽な「デュアルSIM」契約もオススメ!

もっと読む