代打起用が的中
DeNAは広島とのクライマックスシリーズファイナルステージを4勝2敗で下し、19年ぶりに日本シリーズ進出を果たした。
CS期間中、ラミレス監督の采配が次々に的中し、ニッポン放送ショウアップナイターで解説を務める若松勉氏も「ピッチャー交代、代打などずばずば決まっていますね」(24日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイタースペシャル クライマックスシリーズ第5戦 広島-DeNA戦』)と舌を巻いた。
代打起用でいえば、阪神とのCSファーストステージ第2戦、7回に筒香嘉智のタイムリーで勝ち越した後、代打で登場した乙坂智がレフトスタンドへ運ぶ3ラン。乙坂は広島とのCSファイナルステージ第2戦でも1点リードの5回に代打で登場し、2点タイムリーを放つ活躍を見せた。
さらに、24日に行われたCSファイナルステージ第5戦では、4回に代打で登場した高卒1年目のルーキー・細川成也がタイムリーを放ち、ラミレス監督の起用に応えた。
攻めの継投策
投手継投でも、短期決戦ならではの“継投策”で勝利を手繰り寄せた。
CSファイナルステージ第4戦では、4-3の7回から今季11勝を挙げた今永昇太をマウンドに送った。レギュラーシーズン、ポストシーズンをあわせてプロ入り後初となるリリーフ登板となった今永は、2回をパーフェクトに抑え、守護神の山崎康晃に繋ぎ、勝利に貢献した。
23日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイタースペシャル クライマックスシリーズファイナルステージ 第4戦』で解説を務めた前田幸長氏も「今永のピッチングがキリッと締めて、ベイスターズの勝ちをグッと近づけた。これが短期決戦ならではの勝ち方」と評価。
日本シリーズ進出を決めたCSファイナルステージ第5戦でも、初回に2点を失った先発・石田健大を1回で諦め、2回からリリーフ陣に託し、小刻みな継投で、広島打線を封じた。
レギュラーシーズンの戦い方にとらわれず、柔軟な選手起用で日本シリーズの切符を掴んだラミレス監督。ソフトバンクとの日本シリーズでも、ラミレス監督の“采配力”に注目が集まる。
(ニッポン放送ショウアップナイター)