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早実・清宮 印象を強くした日ハムの意外な行動とは?

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【プロ野球ドラフト2017・清宮幸太郎】日本ハムに指名され、笑顔で記者会見する早実・清宮幸太郎=2017年10月26日午後、東京都国分寺市・早稲田実業学校 写真提供:産経新聞社
注目の交渉権は、日本ハムが獲得。

「ドラフト会場で自分の名前が表示されるたびに、何かフワフワした気持ちになった」

と清宮は語っています。競合は間違いなしの状況でも、やはり当事者としては現実にならないとわからない。そして、交渉権を獲得した日本ハムの強運には、誰もが驚いたことでしょう。

運を天に任す。戦略はバッチリでした。くじを引き当てたのは、木田優夫GM補佐。栗山監督は、くじで5連敗中というデータがある。そこで、吉村GMが木田GM補佐に託したのです。木田さんが親交のある明石家さんまさんへ相談したところ、「左で行け、左で」とハッパをかけられ、見事に大仕事を成し遂げました。

振り返ってみれば、ここまでのプロセスは日本ハムがライバル球団を圧倒していたのです。プロ志望届を提出後、各球団との面談。当初、全球団が参戦と言われていましたが、広島は広陵・中村を1位指名するため足を運ばなかった。他では、日本ハムが面談当日、予定をドタキャンしています。通常なら、何が何でも行かなければ誠意が表せない。でも、それではインパクトを残せない。同日に、複数と面談しても、印象は似たり寄ったりになってしまいます。

日本ハムは、後日、育成システムのシステムを携えて早実を訪ねた。ダルビッシュ、中田翔、それから大谷をいかにして育てたか。メジャー志望だった、あの大谷がグラッときたほどです。このプレゼンテーションは、清宮本人だけではなく、家族までが感銘を受けたと言います。指名を受け、清宮は、

「(日本ハムは)いい選手がたくさんいる。いいチームだというイメージがあるので、本当にうれしい」

と喜びをストレートに表現しています。

高校通算111本塁打ばかりがクローズアップされ、裏では走れないのでは…との声も耳にしますが、日本ハムの関係者は、

「そんなことはない」

ときっぱりと否定。こんな分析を話していました。左打者は、1塁まで4秒3以内で到達すれば、プロで合格点。3秒台ともなれば、盗塁王などのタイトルが狙えるとか。

日本ハムのスカウト陣は、実戦でタイムを計測すると、清宮は4秒1。「内野手へ、プレッシャーをかけられる」とタイコ判を押しました。早実の大先輩、荒木大輔さんが2軍監督に就任したことも、清宮には心強い。先輩の斎藤佑樹も、

「いろいろと大変なことがあるけど、頑張ってほしい」

とエールを送っている。担当記者へは、

「いじめないでくださいね」

笑顔でそんなひとことも忘れない。

ホームの札幌では、号外が出た他、早くもファンの間では背番号の話題になっているそうです。ポスティングでメジャーへ挑戦する大谷の11番を引き継ぐことがベスト。そんな声が最も多い。というのは、高校通算のホームラン111本にかけているからでしょう。が、斎藤の1番を剥奪し、清宮へ。そんなファンもいます。いずれにせよ、FA権を獲得した中田翔が移籍しても、清宮がいれば話題には事欠かない。栗山監督が、清宮をどう育てるのか。“マンガみたいなプロ野球”は、大谷から清宮へ引き継がれることになるでしょう。


10月27日(金) 高嶋ひでたけのあさラジ!「スポーツ人間模様」


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