慶大が優勝へのぞみ
東京六大学野球 第8週 1回戦
○ 慶大 2 - 1 早大 ●
全日程を終えた明大と優勝を争う慶大が早大に2-1で勝利し、2014年春以来7季ぶりとなる35回目の優勝へ望みをつないだ。あすの2回戦で、勝利すれば慶大の優勝となる。慶大が敗れると明大の2季ぶり40回目の優勝が決まる。
慶大は1回表に打率リーグトップの清水翔太(4年・桐蔭学園)の中前適時打で2点を先制。その裏、早大に1点を返されるも先発の関根(1年・城東)が8安打されながらも粘りの投球で2回以降、得点を許さず、6回1失点。
7回から登板した佐藤(1年・大館鳳鳴)は自己最速148キロをマークするなど、ストレートに縦に変化するスライダーを織りまぜ、3イニングで6三振を奪う好投で、早大打線をノーヒットに封じた。
慶大・大久保監督は「よく粘った」と1年生投手の二人を讃え、「選手ははしゃいでいない。春とはちがっている。頼もしい」と優勝へ王手をかけたチームの雰囲気に浮わついたところがないことを強調した。
また、2番手で好投した佐藤は「まっすぐがすごく良かった。4年生の気迫あふれるプレーで緊張ではなく力に変わった」と話した。
楽天2位指名の岩見は本塁打でず…
先日のドラフト会議で楽天から2位指名を受けた岩見(4年・比叡山)は、高橋由伸巨人軍監督(慶大OB)が持つリーグ通算最多23本塁打にあと2本と迫っているが、この日は四球、一飛、空三振、左安で3打数1安打。本塁打記録到達はあすの2回戦へお預けとなった。
ドラフト指名直後にはメールなど祝福の連絡が200件もあったという岩見。「200件って、(いっぺんに)返せなくないですか?一回寝かせておこうって」と報道陣を笑わせた岩見は、それでも一つ一つ丁寧に返信したとのこと。
自身の本塁打記録がかかる2回戦については「勝ったら嬉しいじゃないですか。勝てばいい。優勝できたらいいです」と本塁打よりもチームの優勝を追い求める姿勢を口にした。
(取材・ニッポン放送アナウンサー洗川雄司)