【ワールドシリーズ第5戦】
○ アストロズ 13 - 12 ドジャース ●
<現地時間10月29日 ミニッツメイド・パーク>
アストロズとドジャースによるワールドシリーズ第5戦が29日(日本時間30日)に行われ、アストロズが両軍合わせて7発の本塁打が飛び交う壮絶な空中戦を制した、13-12で勝利。対戦成績を3勝2敗とし、ワールドシリーズ初制覇へ王手をかけた。
アストロズは初回、エース左腕のカイケルがドジャース打線に捕まり、いきなり3失点。さらに4回にも1点を追加され、4点のビハインドとなる。
しかしその回の裏、3回まで1安打に抑えられていたドジャースのエース・カーショーを攻略する。先頭のスプリンガーが四球で出塁。一死からアルテューベの左安打で一、二塁と好機を広げると、4番・コレアが左二塁打を放ち、1点を返す。なおも一死二、三塁。打席に立った5番・グリエルが左翼への3ランを放ち、試合を振り出しに戻した。
同点の5回、3番手・マキューがマウンドへ。しかし、このマキューが二者連続四球を与えピンチを招くと、、5番・ベリンジャーに3ランを浴び、再び勝ち越しを許す。
3点ビハインドで迎えた5回裏、二死走者なしから、スプリンガー、ブレグマンが連続四球で二死一、二塁とし、ドジャースのエース・カーショーを引きずり下ろす。すると、3番・アルテューベがカーショーの後を受けた2番手・前田健太の7球目を中堅スタンドに運び、3ランに。再び同点に追いつく。
再び試合が動いたのは7回表。4番手・ピーコックが一死一塁からベリンジャーに適時三塁打を浴び、またもやビハインドを背負う。
ただ、アストロズ打線も意地も止まらない。7-8で迎えた7回裏、先頭のスプリンガーのソロで同点とすると、ブレグマン、アルテューベの連続安打でこの日初めての勝ち越しに成功する。さらに、無死三塁で4番・コレアが2ランを放ち、3点のリードとなった。
アストロズは8回に1点を返され2点差となったが、その回の裏に9番・マキャンがシングラーニから右翼へソロを放ち、再び3点差に広げた。
3点リードの9回は6番手・デベンスキーがプイグに2ランを放たれ1点差に。その後も二死三塁のピンチを招くと、テイラーに中安打を浴び、同点とされた。
9回を終えて12-12、試合は延長戦へ突入。この時すでに試合開始から5時間を超えていた。
アストロズは延長10回表を無失点で凌ぐと、その回の裏、二死走者なしからマキャンが死球で出塁。続くスプリンガーが四球を選び、二死一、二塁とすると、2番・ブレグマンがサヨナラ左適時打。5時間超えの死闘を制し、悲願の世界一へ王手をかけた。
ドジャースはエースのカーショーが5回途中6失点。後続も失点を重ね、最後は守護神のジャンセンが粘れなかった。
なお、ワールドシリーズ第6戦は、31日(日本時間11月1日)にドジャースの本拠地ロサンゼルスに舞台を移して行われる。