ニュース 2017.11.01. 11:30

まさに“電光石火” どハマりした「1番・柳田悠岐」

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ソフトバンクを牽引する柳田悠岐(C)KYODO NEWS IMAGES

電光石火の先制パンチ


 7球、5球、10球――。

 これが何の数字かというと、今年の日本シリーズで『ソフトバンクが先制点を挙げるまでに要した球数』である。

 第1戦は1番・柳田悠岐の安打に2番・今宮健太が犠打で送り、3番・デスパイネが適時打。第2戦もまったく同じ、柳田の安打に今宮が犠打でつなぎ、デスパイネが適時打。第3戦は柳田が安打で出てすかさず盗塁、今宮が送ってデスパイネは倒れるも、4番・内川聖一が適時打で還すという形だった。

 まさに電光石火。立ち上がりから相手を飲み込む攻撃。その立役者となっているのが、1番に入る柳田悠岐だ。

 全3戦に1番で先発し、ここまでシリーズ通算.417(12-5)というハイアベレージをマーク。なんと言ってもここまで3試合連続で初回に安打を放ち、そのまま先制のホームを踏んでいる。


「柳田を止めろ」


 柳田は今季130試合に出場。打率.310、31本塁打、99打点と各部門で上位の成績を残し、久々の三冠王誕生への期待が高まっていた。ところが、シーズン終盤の9月26日に右脇腹を負傷。CS中の復帰も危ぶまれるほどの緊急事態だった。

 そこから懸命の治療の末、ファイナルステージ第5戦で電撃復帰。ほぼぶっつけ状態だったが、1番に入って先制点に繋がる内野安打を放つなど、その存在感を見せつけている。

 今季のソフトバンクはとにかく“先手必勝”。レギュラーシーズンは先制した試合で73勝9敗と驚異的な勝率を誇った。そんなチームにおいて、「1番・柳田」はまさにうってつけの存在。そして、柳田は見事にその期待に応えているのだ。


 一方、追い詰められたDeNAとしては、まず初回の柳田を止めること。過去3戦すべてやられているだけに、抑えることができれば「今日は違うぞ」と良い流れが生まれるはずだ。

 カギは初回、プレイボール直後の攻防にあり…。ソフトバンクが4連勝で一気に決めるのか、はたまたDeNAが意地を見せるのか。第4戦も「1番・柳田」に注目だ。



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