第48回明治神宮野球大会
第1日　第4試合
大学の部　1回戦
○ 富士大 4 － 1 大阪商業大 ●

　富士大が大阪商業大を4－1で下し、2回戦に進出を決めた。

　富士大は、0－0で迎えた2回表、4番・三浦（4年・盛岡大附）の左安と敵失で、一死二、三塁のチャンスを作ると、7番・濱（3年・佐久長聖）の中前打で2点を先制。

　2点のリードをもらった富士大の先発左腕・鈴木翔天（すずき・そら）（3年・向上）は、3回裏に二死から連打で一、二塁のピンチを招くも、大阪商業大の4番・滝野を一ゴロにとって、無失点で切り抜ける。

2－0で迎えた5回表、富士大は3番・楠（3年・東海大相模）の三塁への内野安打でリードを3点に広げた。

　しかし、富士大・先発の鈴木翔天は5回二死一塁の場面で、足がつったため、2番手右腕の加藤（4年・八重山商工）へスイッチ。加藤は6回に1点を失ったが、直後の7回に打線が内野ゴロの間に得点を挙げた。

　再びリードを広げてもらった富士大・加藤は、5四死球を与えながらも4回1/3を投げ1安打7奪三振1失点に抑えた。

大阪商業大・富山陽一監督
「（相手先発の鈴木翔天が）本当にいい投手でチャンスで中軸が打てなかった。
勝つつもりでやっているが…一発勝負なんで…打破ですか…難しいですね」。

富士大・先発の鈴木翔天
「（5回途中降板となったのは）足がつった。悪いなりのピッチングはできたと思う。自己最速は149キロ。（5回途中までに9三振）三振はけっこう取れたし、気持ちが良かった。きょうも真っ直ぐで空振りが取れた。（バロメーターは）ベース板での強さだと思う」。

富士大・2番手の加藤弦
「鈴木が足をつった、と言われて気持ちをつくっていった。（気持ちをつくるには）いつもブルペンで徐々に投げていって喋らないようにしている。自己最速は144キロ。鈴木は信頼してくれていて、飛ばしますと言ってくれている。（自分は）短いイニングなので、ペース配分を考えず、全力でいけている」。

（取材・ニッポン放送アナウンサー洗川雄司）