今季まで広島の打撃コーチを務めた石井琢朗コーチ

 大和(阪神)、大野奨太(日本ハム)などがFA権の行使を表明すれば、大谷翔平(日本ハム)はポスティングシステムでのメジャー挑戦を表明するなど、にわかに動きだしたストーブリーグ。

 今オフは選手だけでなくコーチ陣も、2年ぶりに日本一に輝いたソフトバンクで投手コーチを担当していた佐藤義則コーチが楽天の投手コーチ、阪神の二軍打撃コーチ兼野手総合コーチを務めた今岡真訪コーチはロッテの二軍監督に就任するなど、他球団への移籍が多いのも特徴だ。

 その中でも、球団ワーストとなる96敗を喫したヤクルトは、今季までリーグ連覇した広島で打撃コーチを務めた石井琢朗コーチ、外野守備走塁コーチを務めた河田雄祐コーチを招聘した。石井打撃コーチは広島の打撃コーチを務めた今季、リーグトップのチーム打率.273、736得点、152本塁打の強力打線を作り上げた。河田コーチも、外野守備、走塁面で支え、チーム盗塁数はリーグトップの112を記録した。最下位に沈んだヤクルトを、どのように指導し、選手を育てていくのか注目だ。

 石井コーチ、河田コーチだけでなく、今季途中まで巨人の一軍投手コーチを務めた田畑一也コーチも就任。チーム防御率リーグワースト4.21に沈んだ投手陣の立て直しが期待される。

 また、今季までソフトバンクの投手コーチを務めた佐藤コーチは、3年ぶりに楽天の投手コーチに復帰。中日の二軍投手コーチだった高山郁夫コーチも、3年ぶりにオリックスのユニフォームに袖を通すなど、古巣に復帰するケースも目立った。

【コーチ移籍一覧】
◆ソフトバンク
久保康生(前阪神)
松山秀明(前ロッテ)

◆楽天
高須洋介(前DeNA)
佐藤義則(前ソフトバンク)
清水雅治(前ロッテ)

◆オリックス
高山邦夫(前中日)
藤井康雄(前ソフトバンク)
米村 理(前楽天)

◆ロッテ
今岡真訪(前阪神)
的場直樹(前日本ハム)

◆DeNA
嶋村一輝(前中日)

◆ヤクルト
石井琢朗(前広島)
河田雄祐(前広島)

※11月11日時点

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