ニュース 2017.11.13. 16:15

プロ野球・2017年の『特別表彰』発表 2年ぶりカムバック賞に中日・岩瀬

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プロ野球最多記録の通算950試合登板を達成し、花束を掲げる中日の岩瀬仁紀投手=6日、東京ドーム(C)KYODO NEWS IMAGES

今季を彩った大記録


 日本野球機構は13日、今シーズンのコミッショナー特別表彰および連盟特別表彰の受賞者を発表した。

 シーズンのなかで特に優れた記録や印象に残る活躍を見せた選手・監督・コーチを讃える『特別表彰』。まずはコミッショナー特別表彰の受賞者は以下の3名。

【コミッショナー特別表彰】
▼ デニス・サファテ(ソフトバンク)
投手 7年目/36歳
[今季成績] 66試 2勝2敗54セーブ・3ホールド 防1.09
☆プロ野球新記録となるシーズン54セーブを記録。

▼ 則本昂大(楽天)
投手 5年目/26歳
[今季成績] 25試 15勝7敗 奪三振222 防2.57
☆プロ野球新記録となる8試合連続2ケタ奪三振を記録。

▼ 岩瀬仁紀(中日)
投手 19年目/43歳
[今季成績] 50試 3勝6敗2セーブ・26ホールド 防4.79
☆プロ野球史上最多となる950試合登板達成を記録。


 ここではプロ野球記録を樹立した3投手が、その功績を讃えられた。

 サファテはストッパーとしてNPB史上初のシーズン50セーブを達成。最終的にはその成績を54まで伸ばし、ポストシーズンでも大車輪の活躍で日本シリーズMVPを獲得。さらに外国人選手としては史上初となる「正力松太郎賞」も受賞した。

 則本は“奪三振マシーン”ぶりにさらに磨きをかけ、4月19日の西武戦から6月8日のDeNA戦にかけて8戦連続で2ケタ奪三振をマーク。野茂英雄が持っていたプロ野球記録を更新した。シーズン通算の奪三振も222個でタイトルを獲得し、これも野茂英雄以来となる4年連続の最多奪三振。来季ふたたびの“野茂超え”に期待がかかる。

 近年は満足に一軍で投げることさえできなかった左腕が見事に復活。今季は自身4年ぶり・16度目の50試合登板を成し遂げ、米田哲也氏の949試合を上回り、プロ野球史上最多登板記録を更新。3年ぶりのセーブもマークして、自身が持つ最多セーブ記録を404に伸ばした。


2年ぶりのカムバック賞は…


 つづいて、各リーグの特別表彰は以下の通り。

【リーグ連盟表彰】

<パ・リーグ最優秀監督賞>
▼ 工藤公康(ソフトバンク)
監督 3年目/54歳
[今季成績] 94勝49敗0分(.657)
☆チームを2年ぶりの優勝に導く。

<パ・リーグ功労賞>
▼ 井口資仁(ロッテ)
内野手 17年目/42歳
[今季成績] 65試 率.244(123-30) 本2 点15
☆永きにわたり、リーグの発展に貢献。

<セ・リーグ最優秀監督賞>
▼ 緒方孝市(広島)
監督 3年目/49歳
[今季成績] 88勝51敗4分(.633)
☆チームを2年連続で優勝に導く。

<カムバック賞>
▼ 岩瀬仁紀(中日)
投手 19年目/43歳
[今季成績] 50試 3勝6敗2セーブ・26ホールド 防4.79
☆どん底から這い上がり、4年ぶりに50試合登板を果たすなど見事に復活。


 両リーグの優勝監督が最優秀監督賞を受賞。パ・リーグは現役引退した井口資仁に功労賞を贈り、セ・リーグは復活を遂げた岩瀬にカムバック賞を贈った。

 なお、昨年のカムバック賞は該当者なしとなったため、岩瀬は2015年の館山昌平(ヤクルト)以来で2年ぶりの選出。パ・リーグでは2001年の盛田幸妃(近鉄)を最後に受賞者が出ていない。




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