大物たちはトライアウトに参加せず…
15日にマツダスタジアムで『12球団合同トライアウト』が行われた。来季もプロ野球のユニフォームの袖を通すことを目標に、参加者たちは必死にアピールした。
そんな中、昨季チームトップの本塁打(25本)、打点(81打点)を記録した村田修一(巨人)、今季44試合の出場にとどまった松井稼頭央(楽天)、2010年盗塁王の梵英心(広島)、ソフトバンク移籍後3年間で、わずか1試合の登板にとどまった松坂大輔(ソフトバンク)など、かつての主力選手たちは合同トライアウトに不参加だった。
昨年も11年、14年、15年のリーグ優勝と日本一に大きく貢献するも、ソフトバンクを戦力外となった細川亨、07年と12年にベストナインを受賞した田中浩康といった大物が戦力外、自由契約となったが、両選手は合同トライアウトに参加しなかった。
【トライアウト不参加だった主な選手】
松井稼頭央(楽天)
通算:1883試 率.291 本201 点835
松坂大輔(ソフトバンク)
通算:205試 108勝60敗1S 防2.96
村田修一(巨人)
通算:1953試 率.269 本360 点1123
梵英心(広島)
通算:1096試 率.264 本74 点357
※通算成績は日本のみ
トライアウトに参加せず移籍を決めた選手も
ただ、合同トライアウトに参加していなくても、来季の契約を結んだ戦力外、自由契約組の大物は多い。
昨年でいえば、細川が楽天、田中浩はDeNAに移籍を決めている。DeNAに加入した田中は代打、守備固めなど様々な役割をこなし、チームの19年ぶり日本シリーズ進出に大きく貢献した。
過去を振り返ると、15年に自由契約となった当時オリックスの坂口智隆も、トライアウトを受けることなく、ヤクルトと契約を結べば、同じく14年オフに自らの意思で自由契約を選択した当時阪神の新井貴浩も古巣・広島へ移籍した。
このように実績のある選手たちの多くは、トライアウトに参加することなく、新しい球団と契約を結ぶケースが多い。今季戦力外や自由契約でチームを離れることになった大物たちは、来季もプロ野球チームのユニフォームを着てプレーすることができるだろうか。