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本来の力を発揮できなかった巨人のFA組

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7回、広島・菊池(左)に2ランを浴びた巨人・森福=東京ドーム(C)KYODO NEWS IMAGES

誤算だったFA組


 巨人は昨オフ、王座奪還を目指し史上初となるFAでの3選手(山口俊、森福允彦、陽岱鋼と)同時獲得を敢行した。

 山口は手薄な先発の穴を埋めるローテ投手として、森福は勝ち試合のワンポイントやセットアッパーとして、陽岱鋼は長年課題にしていたセンターのポジションでの活躍を期待された。しかし、いずれの選手も期待されていたほどの活躍を披露することはできず、チームも11年ぶりのBクラスという結果に終わった。


森福は30試合に登板するも…


 ソフトバンク時代、勝ちパターンの一角として4年連続で50試合以上に登板していた森福は、FA組で唯一、開幕を一軍で迎えた。しかし、4月9日の阪神戦と11日の広島戦で敗戦投手になると、その後の登板もピリッとせず、4月24日には一軍登録を抹消された。

 4月11日の『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人-広島戦』で解説を務めた江本孟紀氏は「森福は一番良いときに比べたらスピードが落ちている。インコース気味のボールに威力がない」と指摘。二軍で調整を続けていた森福は5月16日に再昇格を果たすも、ビハインドゲーム中心の登板で8月11日には再び二軍落ち。その後は、一軍に昇格することなくシーズンを終えた。

▼森福允彦
[今季成績] 30試 1勝3敗6H 防3.05


山口はわずか1勝で出場停止処分に…


 2016年にDeNAで11勝を挙げた山口俊は、菅野智之、マイコラス、田口麗斗とともに先発ローテーションの一角として期待されたが、右肩痛の影響で出遅れ、今季の初先発は6月14日のソフトバンク戦。その試合で6回を無安打無失点に抑える好投を見せると、マシソン、カミネロのリリーフ陣もソフトバンク打線を無安打に封じ、継投によるノーヒットノーランを達成した。

 最高のスタートを切った山口だったが、その後は3試合で15失点と結果を残せず、7月10日に行われた自身の誕生日を祝うパーティで右手を負傷。治療のために訪れた病院で男性警備員にケガを負わせるなどのトラブルを起こしたとして、日本プロフェッショナル野球協約に基づき、今季終了までの出場停止処分を科された。

▼山口俊
今季成績:4試 1勝1敗 防6.43


陽岱鋼は故障で出遅れる…


 森福、山口俊が悔しい結果に終わった中、陽岱鋼はまずまずの働きを見せた。

 故障の影響で開幕は二軍スタートだったが、6月6日の西武戦で移籍後初出場を果たす。当初は1番や6番を任されていたが、夏場からは1番に固定され、2番を打つマギーとともに、攻撃的な1・2番としてチームを牽引した。

 8月21日の『ショウアップナイタープレイボール』に出演した田尾安志氏は、「1、2番で困ったいたところで陽が戻ってきた。2番にバントをしないマギーを置いたということで、攻撃のパターンが増えた気がしますね」と話した。

 チーム得点数は陽岱鋼が1番に座る前はリーグワーストの307得点だったが、1番に固定された7月29日以降はリーグ2位の229得点をマーク。陽岱鋼、マギーの強打の1、2番は、他球団に脅威を与えた。

 その一方で守備では、6月24日の中日戦で2失策。大島洋平が放った打球を処理するも、中継の遊撃・坂本勇人へ悪送球したプレーに若松勉氏は「捕ってからの投げ方が外野手じゃないですよ。普通は左に乗せて投げますよね、右の足に乗せて投げている。内野手と同じような感じで投げている。あれでは、強いボールを投げられない」(6月24日放送の『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人-中日戦』)と語気を強め、「今までこんなプレーしたことがないですけどね」と話した。

▼陽岱鋼
今季成績:87試 率.264 本9 点33

(ニッポン放送ショウアップナイター)
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