小さな巨人に新たな勲章
2017年・メジャーリーグの最優秀選手(MVP)が現地時間16日(日本時間17日)に発表され、アメリカン・リーグはアストロズのホセ・アルテューベが、ナショナル・リーグはジャンカルロ・スタントンが選出された。
アルテューベは27歳の右打ち内野手。公称167センチと小柄ながら打率.346で2年連続の首位打者を獲得し、204安打もリーグ最多。あのイチロー以来となる4年連続200安打を達成した。本塁打も24本はキャリア最多タイで、打点も81をマーク。ポストシーズンでも18試合で打率.310、7本塁打と打線を牽引し、チームを創設初のワールドチャンピオンへ導く立役者となった。
MVPを決する記者投票では、実に30人中27人から1位票を集め、その他の3人も2位で投票。合計405票を集め、2位に126ポイント差をつける文句なしの受賞となった。アルテューベは嬉しい初受賞。アストロズからは史上2人目のMVP選出となった。
なお、ヤンキースの新星アーロン・ジャッジは2位に終わり、イチロー以来となる史上3人目の新人王&MVPのW受賞はならず。
【ア・リーグMVP投票結果】
405[27,3,0,0,0] ホセ・アルテューベ(アストロズ)
279[2,27,1,0,0] アーロン・ジャッジ(ヤンキース)
273[1,0,22,6,0] ホセ・ラミレス(インディアンス)
※記者30名が10位まで投票。1位は14ポイント、2位が9ポイントで以下1ポイントずつ減り10位が1ポイント。
怪力スタントンが混戦制す
一方のナ・リーグは大混戦。なんと2ポイント差という僅差で、マーリンズのスタントンが制した。スタントンも初受賞で、マーリンズからのMVP選出も初。
スタントンは28歳の右打ち外野手。メジャー屈指のパワーで本塁打を量産し、今季は両リーグトップの59本塁打を記録。史上6人目の60本塁打には惜しくも届かなかったが、132打点もリーグトップで二冠を達成。苦しいチームの中で孤軍奮闘した。
獲得ポイントは302で、2位のジョーイ・ボット(レッズ)とはわずか2ポイント差。1位票は10で並んでおり、本当にわずかな差での決着となった。
【ナ・リーグMVP投票結果】
302[10,10,5,3,1] ジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)
300[10, 9,4,5,2] ジョーイ・ボット(レッズ)
239[ 4, 5,4,9,5] ポール・ゴールドシュミット(ダイヤモンドバックス)
※記者30名が10位まで投票。1位は14ポイント、2位が9ポイントで以下1ポイントずつ減り10位が1ポイント。