ニュース 2017.11.21. 16:30

源田&京田が21年ぶりの快挙…新人王の『野手独占』

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2017年「新人王」の中日・京田(左)と西武・源田(右) (C)KYODO NEWS IMAGES

躍動した新人遊撃手


 11月20日、都内でプロ野球2017年シーズンの総決算「NPB AWARDS 2017 supported by リポビタンD」が開催され、今年のプロ野球界を盛り上げた選手たちが表彰を受けた。

 当日までお楽しみとなっていた『最優秀新人賞』、いわゆる“新人王”には西武の源田壮亮と中日・京田陽太が選出。ともに1年目から遊撃のレギュラーとして奮闘した2名が選出された。

【新人王・投票結果】
<パ・リーグ>
252 源田壮亮(西武)
2  石川柊太(ソフトバンク)
2  山岡泰輔(オリックス)
1  甲斐拓也(ソフトバンク)
1  高梨雄平(楽天)
[※有効投票数:258]

<セ・リーグ>
208 京田陽太(中日)
49 大山悠輔(阪神)
27 浜口遥大(DeNA)
1  西川龍馬(広島)
1  該当者なし
[※有効投票数:286]


新人野手の高いハードル


 投手と比べ、プロ入りすぐの活躍が難しいのが新人野手。野手の新人王というと、セ・リーグでは昨年の高山俊(阪神)に続いて2年連続のことになったが、パ・リーグでは1998年の小関竜也(西武)以来で実に19年ぶりのことだ。

 また、両リーグともに野手の新人王となると、1996年の仁志敏久(巨人)&金子誠(日本ハム)以来で21年ぶり。“1年目野手”に絞れば1981年の原辰徳(巨人)&石毛宏典(西武)以来で36年ぶりで、両リーグとも遊撃手となると史上初の快挙である。

 新人のイメージとして投手優勢・野手には厳しいという漠然としたものはあるものの、実際に投手と野手でどれだけ差があるのだろうか。過去の新人王受賞回数で比較してみた。

【新人王・比較】
<パ・リーグ>
投手:46人
野手:16人

<セ・リーグ>
投手:37人
野手:26人

 やはりセ・パともに投手の方が数が多く、1999年以降ずっと投手(※該当者なし含む)だったパ・リーグは実に30人差。これを見ると、野手のハードルの高さがお分かりいただけるだろう。


次は何年ぶり…?


 野手が新人王を独占するのは、今回の源田&京田で7組目。「21年ぶり」というのは最長ブランクになる。

 果たして、次に両リーグで新人野手が躍動するのはいつになるのか。源田&京田コンビに続く選手に期待したい。

【新人王・野手独占】

▼ 1952年
・佐藤孝夫(国鉄/内野手)
[成績] 104試 率.265(321-85) 本14 点33 盗45

・中西 太(西鉄/内野手)
[成績] 111試 率.281(384-108) 本12 点65 盗16


▼ 1959年
・桑田 武(大洋/内野手)
[成績] 125試 率.269(435-117) 本31 点84 盗25

・張本 勲(東映/外野手)
[成績] 125試 率.275(418-115) 本13 点57 盗10


▼ 1969年
・田淵幸一(阪神/捕手)
[成績] 117試 率.226(359-81) 本22 点56 盗1

・有藤通世(ロッテ/内野手)
[成績] 108試 率.285(369-105) 本21 点55 盗4


▼ 1981年
・石毛宏典(西武/内野手)
[成績] 121試 率.311(409-127) 本21 点55 盗25

・原 辰徳(巨人/内野手)
[成績] 125試 率.268(470-126) 本22 点67 盗6


▼ 1984年
・小早川毅彦(広島/内野手)
[成績] 112試 率.280(375-105) 本16 点59 盗8

・藤田浩雅(阪急/捕手)※2年目
[成績] 98試 率.287(289-83) 本22 点69 盗3


▼ 1996年
・仁志敏久(巨人/内野手)
[成績] 114試 率.270(403-109) 本7 点24 盗17

・金子 誠(日本ハム/内野手)※3年目
[成績] 117試 率.261(395-103) 本4 点33 盗15


▼ 2017年
・京田陽太(中日/内野手)
[成績] 141試 率.264(564-149) 本4 点36 盗23

・源田壮亮(西武/内野手)
[成績] 143試 率.270(575-155) 本3 点57 盗37



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