片岡「まだまだ走っていたかった」
「いつかこういう日が来ると思っていましたが、悔しい気持ちを抱えたまま迎えるとは思っていませんでした」。
今季限りで現役引退した巨人の片岡治大が、23日に行われた『ジャイアンツ・ファンフェスタ2017』の引退セレモニーで思わず本音を告白した。
片岡は西武時代の07年から4年連続盗塁王、08年には最多安打のタイトルを獲得するなど、球界を代表する二塁手だった。
その一方で、故障が多い選手でもあった。西武時代の2011年からは毎年のように故障に泣き、フルシーズン一軍でプレーする機会が減少。巨人にFA移籍した14年からは2年連続で100試合に出場したが、16年以降は16年が32試合、今季は1試合も一軍に出場することなくシーズンを終え、今季終了後に引退を発表した。
片岡は「また皆様の前でプレーしたかったです。まだまだ走っていたかったです」と話したが、「僕の体はもう限界でした」と打ち明けた。
片岡を支えたファン、そして家族
故障で苦しむ時期が多かった片岡の支えになったのはファン、家族の存在だ。
片岡はファンに「たくさん救われてきました。いい時も悪い時も応援していただき、ありがとうございました」と感謝。
家族に対しても「近くで見守ってくれた家族のみんな、引退を決めた時、良い思いをさせてもらったと労ってくれました。でもそれは、僕の方です。兄貴たちが野球をやるきっかけを作ってくれて、両親がどんなときでも支えてくれて、ここまで野球をやることができました」とお礼の言葉を送った。
コーチ就任の来季「全てを伝えていく」
現役通算320盗塁をマークした“スピードスター”は、34歳という若さで現役のユニフォームを脱ぐが、来年からは二軍内野守備走塁コーチとして、巨人を支えていく。
片岡も「これからは指導者として、培ってきた全てを伝えていければと思います」と意気込む。巨人のコーチとして“第2、第3の片岡”を一軍へ送り込んでいきたいところだ。
▼ 片岡治大
通算成績:1208試 率.266 本66 点389 盗320
(ニッポン放送ショウアップナイター)