浜口は指揮官の期待通りに大活躍!
DeNAの2018年度新入団選手発表会が24日、横浜市内のホテルで行われ、ドラフト1位で入団した東克樹投手(立命館大)ら10選手が、プロ野球選手としての抱負を語った。
即戦力左腕として期待される東は、「1年目での10勝。10年以上プレーすること」を目標に掲げ、同席したラミレス監督は、「最低でも4人は一軍で活躍してもらって、優勝に貢献して欲しい」と期待を寄せた。
思い起こせば1年前、指揮官はドラフト1位で加入した浜口遥大らに対し、「今年(2016年)はドラフトで獲得した今永(昇太)が素晴らしい成績を残してくれた。また新たに、ここにいる新しい選手とともにやっていきますが、少なくとも1人は、セ・リーグを代表する選手になってほしい」と発言した。その言葉通り、浜口は新人王こそ逃したものの10勝6敗、防御率3.57の好成績をマーク。日本シリーズでもソフトバンク相手に好投した。
「期待している」「スケールの大きな選手になってほしい」という曖昧な言葉ではなく、具体的な目標を示すのがラミレス流。新入団選手たちも指揮官の言葉を受け、決意を新たにしたことだろう。
多くの若手が主力選手として成長
今季のDeNAは勝率5割前後をウロウロする戦いが続いたが、指揮官は投手陣が打たれても「相手が上手く打った。投手はベストを尽くしている」とフォロー。序盤戦で苦しんだ桑原将志や倉本寿彦らに対しては、「どんな時も下を向くことなく、練習に一生懸命取り組んでいる」と評し、レギュラーとして使い続けた。
2年前の就任会見で話した「若く将来有望な選手が多い中で、積極的な野球ができればと思います。必要なときに積極性を出し、選手個々が力を合わせて協力して、1つの目標に向かって共有してやっていけるチームにしたい」というビジョンは不変。そして見事に、チームを2年連続のAクラスへ導いた。
DeNAは過去3年のドラフトで1位指名した山崎康晃、今永、そして浜口が即戦力して活躍し、2位以下で指名した石田健大、倉本、柴田竜拓、戸柱恭孝らも、すでにチームに欠かせない戦力になっている。
来年の春季キャンプから、新入団選手たちには多くのチャンスが与えられるはず。1998年以来のリーグ制覇、そして2年連続の日本シリーズ進出へ。ラミレス政権3年目に、ルーキーたちがどうマッチするか期待が膨らむ。