追浜公園でファンフェス開催
横浜DeNAベイスターズは25日、横須賀スタジアムと、隣接する追浜公園で「ファンフェスティバル2017」を開催した。
今年は横浜スタジアムが増築・改修工事に入るため、二軍の本拠地として使用している横須賀スタジアムでの開催となったが、好天にも恵まれ、18,962人ものファンを集めて賑わった。
最寄りの京急追浜駅の駅名板も今月21日から来月15日までの期間限定で選手の写真をあしらった特別バージョンに。
この日は、追浜駅から横須賀スタジアムへ向かう道路も一部を通行止めにして、歩行者天国とし、出店や展示などのファンサービスも行われた。まさに街を挙げてのフェスティバルだ。
筒香が柴田をイジる
午前11時。
選手とともにグラウンドに現れたラミレス監督の開会宣言でファンフェスティバルがスタート。
スタジアムの外野に設けられたメインステージでは、キャプテンの筒香をはじめ、梶谷、宮崎、倉本、柴田の5選手が登場。
この5人は皆、今季、サヨナラ打を放った選手だ。筒香・ロペス・宮崎のクリーンアップ3者連続HRでサヨナラ勝ちした8月22日の広島戦の映像が流れ、そのときの打席を振り返った宮崎は「むっちゃ緊張しましたね」と一言。
一方、5月6日のヤクルト戦でサヨナラ適時打を放った柴田は「最高に気持ちよかった。でも、ああならないように先に勝っておきたい」と話せば、7月23日の巨人戦でサヨナラHRを放った筒香が「もっと謙虚に野球をやってほしいですね」と柴田にチクリ。
最後はファンフェスティバル恒例となった横浜高校の校歌斉唱。
最初は筒香の指名で、なぜか岡山理大附属高校出身の柴田が独唱。筒香の柴田イジリが止まらない。最後は横浜高校出身の筒香、倉本に加え、なぜか佐賀・厳木(きゅうらぎ)高校出身の宮崎の3人で高らかに歌い上げた。それを見ていた梶谷(島根・開星高校出身)が「来年はまぜてほしい」とポツリ。さらに横浜高校校歌の輪が広がりそうだ。
今永と浜口がパワプロ対決
横須賀スタジアムに隣接したグラウンドには、サテライトステージが設けられ、今永と浜口がプロ野球ゲーム「パワプロ」で対決。
サウスポー2人の熱戦は6対4で今永が制した。勝因について今永は「やっぱり柴田ですね」と自チームの4番に起用した柴田の名前を挙げ、「(相手としては)打たれると絶望感がありますから。ありがとう柴田!」と連呼。浜口は「敗因は浜口ですね。(ゲームの中の浜口は)調子が悪かったんで体調管理気をつけます!」と話し、笑いを誘っていた。
ルーキー3人によるトークショー
また、その後のサテライトステージでは浜口、尾仲、進藤のルーキー3人のトークショーが行われた。
JR東日本出身の進藤は「自分は(電車に)乗る方が好き」と『乗り鉄』であることを告白するシーンもあった。ベイスターズの青星寮(せいせいりょう)で生活している3人だが、寮でのエピソードに話が及ぶと、浜口が「尾仲が『進藤さんの鼻をかむ音がうるさい』って言ってくるんですよ」とクレーム。
進藤は「子どもの頃から寝ながら鼻をかむクセがあって…」と弁明しつつ、来季へ向けては「来年は1年間、一軍で投げ続けられるように」と力強く話した。
今季について「(一・二軍を)上がって落ちての繰り返しだった」と振り返った尾仲も、来季の目標を「一軍で最後まで投げられるように」と話す中、今季二ケタ勝利を挙げた浜口は「(来季は)完投・完封をできるように。セ・リーグを制して、ハマスタでCSをやり、日本一になりたい」と宣言し、ファンの拍手を一身に浴びていた。
2年後は新たなファーム施設に
なお、現在、横須賀市長浦にある総合練習場と青星寮を2019年までにこの横須賀スタジアムがある追浜公園内に移転する計画が進んでいる。今回のファンフェスティバル会場が、2年後には新たなファーム施設となるのだ。
会場では、オフィシャルグッズの販売ブースや選手のサイン会などのブースに長蛇の列ができるなど、ベイスターズファンの熱は冷めやらず。19年ぶりの日本シリーズ進出を果たしたベイスターズ。
ファンと一体となって来季へ向かう姿が見えた一日だった。
(取材・ニッポン放送アナウンサー洗川雄司)