OP戦打率ワースト3位の3人が活躍
今季オープン戦の打率下位3人(規定打席到達者)は、誰だったかご存知だろうか。
36位 .161 安部友裕(広島)
38位 .143 ロペス(DeNA)
オープン戦12球団ワーストの打率.143だったロペス(DeNA)、ワースト2位の打率.148だったマギー(巨人)、ワースト3位の打率.161だった安部友裕(広島)の3人だ。
シーズンでは12球団で打率3割を超えた選手は、セパあわせて9人だったが、その中に3人の名前も含まれている。
マギーはリーグ2位の打率.315
この3人の中で高打率を記録したのがマギーの打率.315。オープン戦の打率.148に終わったマギーは開幕直後も調子が上がらなかったが、江本孟紀氏が「シーズン当初はイマイチでしたけど、ここのところは凄いですね。本来の良さというかね」(5月27日のニッポン放送ショウアップナイター巨人-広島戦)で話したように、尻上がりに状態をあげていった。
特に7月以降の月間打率は7月が打率.323、8月が打率.337、9・10月が打率.316と3カ月連続で打率3割超え。気が付けば、宮崎敏郎(DeNA)と首位打者を争うほどの打率となり、9月26日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人-ヤクルト戦』で解説を務めた若松勉氏は「最後の最後まで(首位打者争いは)わかりませんね」と話すほどだった。結局、首位打者は逃したが、打率はリーグ2位の.315、二塁打はリーグ新記録となるシーズン48を記録した。
▼ マギー
オープン戦:19試 率.148 本0 点3
今季成績 :139試 率.315 本18 点77
初の規定打席到達で打率3割を記録した安部
マギーに次いで打率が高かったのが、リーグ4位の打率.310を記録した安部。シーズンが開幕してからは、オープン戦の不振が嘘のように打ちまくった。開幕2戦目の4月1日阪神戦でサヨナラタイムリー内野安打を放つなど、5月が終了時点で打率.336を記録した。
6月以降、調子を落とした時期もあったが、夏場に入り再び復調。8月は月間打率.324、9月も月間打率.309をマークした。打撃が売りの2年目・西川龍馬とのレギュラー争いを制し、1年間三塁のポジションを守り抜き自身初の規定打席に到達した安部。背番号が「60」から「6」に変更となる来季は、今季以上の成績を残して欲しいところだ。
▼ 安部友裕
オープン戦:17試 率.161 本1 点2
今季成績 :123試 率.310 本4 点49
4年ぶりに打率3割を記録したロペス
オープン戦の打率12球団ワーストだったロペスは、来日1年目以来となるシーズンの打率3割(.301)を超えた。
近年は好不調の波が激しかったロペスだが、今季はシーズン通して安定した打撃を見せた。また、大矢明彦氏は自身が解説を務めた7月29日の『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人-DeNA戦』で、「例えばランナー三塁の時だったら、しっかり外野フライを打てるボールを打っていくとか、場面に合わせたバッティングができていますよね」と評価した。ちなみに、犠飛はリーグトップの8だった。
▼ ロペス
オープン戦:16試 率.143 本2 点11
今季成績 :142試 率.301 本30 点105
(ニッポン放送ショウアップナイター)