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『2年目のジンクス』は…?真価が問われる野手新人王の“翌年”

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新人王を受賞した中日・京田(左)と西武・源田(右) (C)KYODO NEWS IMAGES

2年目のジンクス


 『2年目のジンクス』――。主にスポーツ界で使われるフレーズで、1年目からタイトルを獲得するなど大活躍を見せた選手が、その翌年に苦しい戦いを強いられることを指す。

 要因はいろいろなことが考えられるが、1年目の活躍から相手の徹底的な研究・マークにあう点や、オフにイベントや取材の機会が増えて満足な練習ができなかったり、休息の時間がとれなかったりすることが挙げられる。

 また、そんな状態であるにも関わらず、1年目の活躍ぶりから周囲の期待値は上がっている。はじめから高く設定されたハードルを越えていかなければいけないため、活躍した選手の“2年目”というのはどうしても難しくなるのだ。


両リーグとも野手は21年ぶり


 20日に行われた「NPB AWARDS 2017 supported by リポビタンD」で、今季のプロ野球界を盛り上げたスター選手たちが表彰を受けた。

 その中で発表された新人王には、源田壮亮(西武)と京田陽太(中日)が選出。両リーグとも1年目から遊撃手のレギュラーを掴み、シーズン通して活躍した新人内野手が受賞した。

 両リーグともに野手が新人王に輝いたのは、1996年の仁志敏久(巨人)&金子誠(日本ハム)以来で21年ぶりのこと。“1年目野手”に限定すれば、1981年の原辰徳(巨人)&石毛宏典(西武)以来で36年ぶりという快挙である。

 源田は56年ぶり史上4人目となる新人の全試合フルイニング出場を成し遂げ、京田も今季は141試合に出場。ともにチームに欠かせない存在となったが、一方で気になるのが来季の成績。特に投手よりもサンプルの少ない野手とあって注目を集めている。

 今回は源田&京田コンビの前にW野手新人王となった1996年以降の野手新人王に注目。彼らの1年目と2年目の成績をまとめてみた。


野手新人王たちの2年目


▼ 1996年
仁志敏久(巨人)
[1年目] 114試 率.270(403-109) 本7 点24
[2年目] 119試 率.242(414-100) 本10 点39

金子誠(日本ハム)
[3年目] 117試 率.261(395-103) 本4 点33
[4年目] 134試 率.277(513-142) 本12 点53


▼ 1997年
小坂 誠(ロッテ)
[1年目] 135試 率.261(499-130) 本1 点30
[2年目] 124試 率.233(430-100) 本3 点33 ☆盗塁王


▼ 1998年
小関竜也(西武)
[4年目] 104試 率.283(322-91) 本3 点24
[5年目] 123試 率.268(373-100) 本1 点34


▼ 2000年
金城龍彦(横浜)
[2年目] 110試 率.346(419-145) 本3 点36 ☆首位打者
[3年目] 138試 率.271(480-130) 本3 点49


▼ 2001年
赤星憲広(阪神)
[1年目] 128試 率.292(438-128) 本1 点23 ☆盗塁王
[2年目] 78試 率.252(310-78) 本0 点12 ☆盗塁王


▼ 2005年
青木宣親(ヤクルト)
[2年目] 144試 率.344(588-202) 本3 点28 ☆首位打者
[3年目] 146試 率.321(599-192) 本13 点62


▼ 2006年
梵 英心(広島)
[1年目] 123試 率.289(450-130) 本8 点36
[2年目] 136試 率.260(519-135) 本18 点56


▼ 2009年
松本哲也(巨人)
[3年目] 129試 率.293(372-109) 本0 点15
[4年目] 94試 率.287(317-91) 本0 点22


▼ 2010年
長野久義(巨人)
[1年目] 128試 率.288(430-124) 本19 点52
[2年目] 140試 率.316(519-164) 本17 点69 ☆首位打者

▼ 2016年
高山 俊(阪神)
[1年目] 134試 率.275(484-136) 本8 点65
[2年目] 103試 率.250(328-82) 本6 点24


 最後に両リーグの新人王が野手だった1996年から振り返ってみると、仁志は打率を下げているものの、プロ3年目に新人王を獲得した金子は打率が.261から.277へ上がり、本塁打も4本から12本に増えた。

 遊撃手ということを考えると、1997年に新人王の新人王・小坂が京田と源田に近い選手かもしれない。1年目の小坂は打率.261、56盗塁を記録したが、翌年は打率.233と成績が下がってしまった。その影響もあって盗塁も43と伸び悩んだが、自身初タイトルとなる盗塁王に輝いている。

 2006年の新人王・梵英心も同じく遊撃手。打率こそ.289から.260に下がってしまったが、本塁打が8本から18本に急増。長打力が覚醒した。


 こうして見ても、新人王に輝いた1年目(※実質含む)を経て、2年目にさらに成績を上げるということは難しい。

 オフには日本代表としても戦い、休む間もなく2年目を迎える源田と京田の2人。周囲からの大きな期待を背負い、どんな成績を残すのか。2018年は真価が問われるシーズンになる。


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