ニュース 2017.11.29. 16:00

「スカパー!サヨナラ賞」年間大賞に西武・栗山とDeNA・宮崎

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「スカパー!サヨナラ賞」年間大賞を受賞した西武・栗山とDeNA・宮崎

最も劇的な一打を放ったのは...


 「2017 スカパー!ドラマティック・サヨナラ賞」の表彰式が29日に行なわれ、今年最も劇的な一打を放った選手に贈られる「年間大賞」が決定。パ・リーグは西武の栗山巧、セ・リーグはDeNAの宮崎敏郎がそれぞれ選ばれた。両選手にはオリジナルトロフィーと、賞金200万円が贈られる。

 「最後の一球まで何が起こるかわからない」のが野球の醍醐味であり、その象徴的なプレーである“サヨナラ打”を称えるのが「スカパー!ドラマティック・サヨナラ賞」。「年間大賞」は今年で9年目を迎え、2012年からは月間の表彰も行われている。


プロ16年目で初の代打サヨナラ弾


 パ・リーグの年間大賞は、8月17日(木)の楽天戦で代打サヨナラ本塁打を放った栗山巧が受賞した。

 その日は西武・菊池雄星と楽天・安楽智大の両先発が力のこもった投げ合いを披露。継投含め8回まで無失点で繋いだ楽天に対し、西武もエースが意地の9回2安打投球。スコアレスのまま試合は9回裏へ進む。

 西武はかんたんに二死となるも、そこから外崎修汰の二塁打と炭谷銀仁朗の死球で一・二塁のチャンス。ここで満を持して登場した代打が、西武一筋16年のベテラン・栗山だった。

 2ボール・1ストライクからの4球目、外寄り高めの真っ直ぐを逆らわずに打ち返すと、打球は西武ファンが待つレフトスタンドへ。起死回生の代打サヨナラ本塁打で、チームを5連勝へと導いた。

 サヨナラ本塁打は今年5月にも記録しているものの、代打ではプロ16年目にして初。サヨナラ賞の年間大賞も自身初受賞となり、ソフトバンク勢の連続受賞記録を3年連続でストップした。

 栗山は当時のことを振り返り、「5月の時(サヨナラ本塁打)は賞を獲れなかったので、試合が終わった後に『今月は獲ったな』と思った」とコメント。表情を変えずにベースを回っていた時の心境については、「いかにかっこつけるかを考えて、無表情で走りました」と答えて笑いを誘った。


史上初!3者連続弾でサヨナラ


 セ・リーグの年間大賞は、8月22日(火)の広島戦でサヨナラ本塁打を放った宮崎敏郎が受賞した。

 DeNAは3点を追う9回に3番・筒香嘉智の2ランで1点差と迫ると、つづくロペスが同点本塁打。2者連続本塁打で試合を振り出しに戻し、球場中が歓声に包まれたなか、5番・宮崎が打席に入った。

 1ストライクからの2球目、甘く入った変化球を弾き返すと、打球はライナーでレフトスタンドの最前列へ。なんと3者連続本塁打で試合をひっくり返し、DeNAが劇的すぎるサヨナラ勝ちを収めた。

 なお、これが宮崎にとってプロ初のサヨナラ打。3者連続本塁打でのサヨナラ勝ちは、プロ野球史上初の快挙だった。

 当時のことを聞かれた宮崎は、「ボテボテのサードゴロとか打ったらどうしようと思って、気合い入れて打席に入りました」と笑顔。「結構緊張していて、足も震えていました」と知られざる秘話も明かした。

 

「スカパー!ドラマティック・サヨナラ賞 年間大賞」歴代受賞者

<2009年>
セ:亀井義行(巨人)
パ:井口資仁(ロッテ)

<2010年>
セ:天谷宗一郎(広島)
パ:小久保裕紀(ソフトバンク)

<2011年>
セ:長野久義(巨人)
パ:松田宣浩(ソフトバンク)

<2012年>
セ:和田一浩(中日)
パ:中田翔(日本ハム)

<2013年>
セ:長野久義(巨人)
パ:浅村栄斗(西武)

<2014年>
セ:福留孝介(阪神)
パ:松田宣浩(ソフトバンク)

<2015年>
セ:雄 平 (ヤクルト)
パ:柳田悠岐(ソフトバンク)

<2016年>
セ:鈴木誠也(広島)
パ:吉村裕基(ソフトバンク)

<2017年>
セ:宮崎敏郎(DeNA)
パ:栗山 巧(西武)


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